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2005.06.05

植樹祭というものに参加してみる

先日、書店でふと目にとまった本が「日本一多くの木を植えた男」。6月6日からこの植物生態学者の唱える「いのちの森をつくりましょう」という番組がNHK教育テレビで連載放送される。ちょうど、いいタイミングで植樹祭があるというのでわざわざ参加してみた。植樹祭って、なんかちょっとそそるものがありませんか?

◇◇◇◇◇◇◇

開会式直前。近所の町内会の子供連れのみなさんがめだってました。写真中央のいかにも場違いなスーツ姿(しかも取材用らしきカメラつき)は後援のM新聞の若い記者であろうか。場所は川崎市の臨海部の某工場敷地。東西南北どちらも他の工場です。つまり京浜工業地帯のど真ん中。え~、普通こんな場所に一般人が来ることは無いと思います。キッパリ。自分は自宅からMTBを飛ばして駆けつけました。思ったより遠く1時間以上かかりました。

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飲み物とパンが用意されており(なかなか心遣いが感じられた)好きなものを選んで食べながら(かけらをぼろぼろと青いシートにこぼしながら)12時半を待ちます。メロンパンがでかくて美味しかった。

さて、開会式が始まりました。この方は花澤さん。環境国際総合機構(早口言葉みたいですが)の理事長かつこの工場の社長らしい。挨拶がちょっと長かったりするのはお約束ということでしょうか。悪役商会(だったか?)の某に似たいい男。

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続いて川崎市長の阿部孝夫さん。宮脇先生には川崎市で100万本植えるよう言われているが、ま~せめて10万本は植えたいと、値切っておられた。(ちょっと失笑が...拍手も...)現実的(実行可能な)目標というやつでしょうか。政治家も最近はマニフェストの時代ですからね。

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そして本日の主役である宮脇先生が登場。一段と大きな拍手。この人が3000万本の木を植えたらしい。命の森をこれから皆さんの手で植えてくださいと激励。大きなつばの麦藁帽子と長靴がトレードマーク。

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まずは苗の種類の説明から。高木と低木、種類はなるべく混ぜる混ぜる混ぜる。引っ張り出された阿部市長はシラカシ、シラカシ、シラカシと3回まわってワン唱えて覚えさせられて多少困惑気味。(先ほどの100万本を10万本にけちった負い目もあるのでしょうか)表情がナイス!
重要なことは3度くりかえすのがお好きのようです。宮脇先生。

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今回用意された苗は、高木になるもの低木になるもの、また見た目の良いものなど取り混ぜて49種類にもなるという。その主なものを展示していた。アラカシ、アカガシ、シラカシ、コブシ、スダジイ、タブノキ、ユズリハ、ネズミモチ、シロダモ、サカキ、サンゴジュ、カクレミノ、イロハモミジ。聞いた事のある木もあり、聞いた事の無い木もある。一番左のイロハモミジは小さいながらモミジだとわかったが、ほかは識別できません。

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苗を植えたらわらをこうやってかぶせ、縄をこうやって張り、しっかりとこしらえます。という説明。外国人レポーターも取材に必死。CNNだろうか。いや、そんなわけはない。炎天下、参加者はごらんのようにみな頭タオル状態。暑いです。天気予報外れすぎ。
あ、あの麦藁帽子が欲しい。

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じゃ~ん。これがGグループに割り当てられた低木樹たちの苗。50本ほどある。アオキとツツジぐらいしかわかりません。前後するが、市民ボランティアは受付で記帳すると小さな札をもらう。お札(サツ)ではない。フダだ。自分はG-25だった。G-30なら横浜だがここは川崎だからなぁとかくだらんことをちらっと思った。(ちなみにじーさんじゅうと読み、ゴミを30%減らしましょうというスローガンである)

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そしてこちらが高木の苗。先ほど説明を受けましたがどれがどれだかすでにわかりません。というか、最初から見分ける方法を教わっていませんから(残念!)が、とにかくシイとタブとカシが入っているはず。低木と同じく50本ほど。あわせて約100本を植えます。

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そして、この細長い土地がGグループに与えられた土地。やたらと細長い。幅1メートル長さ10メートルぐらいでしょうか。見てわかるようにこの工場を取り囲むフェンス沿い。工場をぐるっと取り囲むように命の森を作ろうという意図ですな。土を良く見れば石ころだらけなのがわかります。また、周囲に竹が打ち込まれていて、縄がすでに取り付けられております。準備が大変だったろうなぁ。

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作業を説明します。まず、ポット苗の土の部分を大きなバケツの水に一度じゃぶっとつけ植える場所まで運びます。この作業は工場の従業員さんと思しき方の担当です。この方たちは本日は出勤扱いなのでしょうか?それともボランティアということで出勤にはカウントされていないのでしょうか?そういうところがちょっと気になったりします。市民ボランティアはもっぱら植えるほうです。事前に用意された軍手(ゴムいぼつき)をはめ、同じく用意された園芸用のスコップで適当な場所に苗にあわせた大きさの穴を掘ります。大きな穴ではないのですが、土の中に結構石ころが混ざっていて(こんな土でいいのか?)それほど容易ではありません。穴ができたら苗をポットから出します。根がポットの下の穴からはみ出して広がっていたりしてなかなか出てくれないものがあります。赤ちゃんを扱うようにそっとだすようにという宮脇先生からのお達しがありましたが、難しいものもあります。

出した苗は垂直方向や苗の向きに注意して埋め、土をかけてしっかりおさえます。基本的にこれの繰り返しです。はじめは高木は土地の中ほどに、低木は外側にとか考えていましたが、次々に運び込まれる苗がどんどんたまり、あれこれ考えている暇はまったくありません。次から次に穴を掘っては苗を植える。
掘る。植える。
掘る。植える。
掘る。植える。
掘る。植える。
...
もう、まるで無限ループです。
だんだん、穴を掘る場所がなくなってきます。こんなに近づけて植えてもいいのか?Gグループの土地全体を見渡し、密度の低いところに移動しては苗を植え続けます。しゃがんでの作業なので腰も痛みます。

★本当は作業の途中で苗を水につけるところとか、ポットから出すところとか、苗を置くところとか、土をかけるところなどを撮影しようと思っておりましたが、泥まみれの軍手でデジカメを操作するのは避けたいし、またそんな余裕もありませんでしたので、いきなり植え終わりのシーンになりました。

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この間、約30分ぐらいだったでしょうか。苗を植え終わると地面と苗の保護のためにわらを敷き、最後にわらが飛ばないように縄でおさえます。なわはあらかじめ両側に打ち込まれていた竹の杭に結びます。「なわ」を「竹」に「結わえる」(ゆわえると読みますよ)というのはなかなかありえない経験ではないでしょうか。わらのなんともいい香りに包まれての作業でした。

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これがGグループ作業後の状況です。苗の密度にかなりむらがあるようですが...作業の結果が非常にわかりやすく、達成感もひとしおです。あ~やれやれ。

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ついでに、これは別のグループが植えた場所。ま、似たような状況です。

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作業後の手洗い場もちゃんと用意されていた。(レンタルと書いてあった。)もちろん石鹸つき、しかも石鹸をぶら下げている袋のおかげでやたらと泡立ちが良かった。爪に入った土を丁寧に落としました。

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さて作業後、テントでは宮脇先生の本「あすを植える」の販売をやっており、著者からのサイン付きというので購入してみた。サインをしてくれているところ。見ればわかるか。このあと握手していただいた。3000万本の木を植えたにしては(ま、植えたのはボランティアたちがほとんどであろうが)華奢にさえ感じるような柔らかなお手であった。世界の土をいじくってきたごつごつのたくましい手を予想していたのだが、まったく意外だった。来年ここでまたきっとやるであろう育樹祭(植えてから3年ぐらいは雑草を取るなどの手間がかかるため、植えた翌年にまた管理作業の祭りをやるわけだ)にもきっと参加します!-などという鬼も笑うようなことを宮脇先生に言ってしまった。握手しながら。

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以上、無事に植樹祭を終えることができました。ふだんやらない作業をして足腰が多少つかれましたが、やはり成果がまるまる目に見えるとうれしいものです。自分が植えた約20本の苗たちには(ほかの人の分ももちろんですが立派に育って欲しいと思います。

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