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2005.09.15

道志水源林ボランティア報告#4

IMGP2087

横浜市水道局主催の道志水源林ボランティアにまたまた参加してきた。これで連続4度めである。平日にもかかわらず休みを取って参加した者はそう多くは無かったと思われる。みなほとんどリタイア組と見られるからだ。今回のテーマは前回失敗した記録取りである。A4の紙に項目(時刻、直径、高さ、種類など)を記入した記録用紙を作り、ひも付きボールペンと共に手帳クリップで留めたものを用意していった。

0735時横浜市関内駅前のクスノキ広場に到着。今回は10班に割り当てられ富士交
バスの2号車に乗る。空いていた7B席に座る。初めての左側だ。0802時出発。バ
スガイドは背の高いYさん(遠目からはギャル風だが、近寄って見ないで欲しいとの
こと)、水道局からSさん、お隣に座ったYさん【かなざわ森沢山の会】(かなざわもりだくさんのかい と読む)に参加されているそうで、少し話をした。

今日は空がくっきりと青く入道雲が白い富士山には雲がかかっているが見える
肌は赤い
。火山っぽいなぁと思った。なんだか景色だけ見ると真夏ではないか。暑く
なりそうなので足柄SAでお茶ペットボトル1リットルを購入。御殿場の田んぼはか
なり稲刈りが進んでいるようだ。籠坂峠の気温は24度だった。前回は23度だった
のに。平日とあって順調に進み旧唐沢小には1024時に到着。

体育館2階で手早く着替え準備をする。スパイクつき地下足袋のコハゼをしっかり留
め、ボトルに水を満たす。自宅から持参の半分凍らせた0.5リットルのお茶、足柄
で入手したお茶とあわせて今回の水は合計2リットル。集合して大ノコ小ノコを選
ぶ。手拭をしっかり鉢巻にしヘルメットをかぶる。弁当を受け取りザックに入れて出
発したのは1040時。ヘルメットのあごひもの長さが合わず調節しようとするがやり方
がわからず引っ張ったり押したりしていたが、やがて分かった。逆向きだった。こう
いうちょっとしたことでも結構あせった。

現場に着くとインストラクターSさんが作業の進め方を説明してくれる。ロープの巻
き方
の説明で誰かやってみませんかと言うのでやらせてもらった。ハシゴに上りロー
プを巻く。樹皮との摩擦を増し、ほどけないようにぐるぐるぐると3~4回廻ししっ
かりしぼる。初めてハシゴに登ることが出来た。ゆらゆらしておぼつかないが下でし
っかり支えてくれているので安心だ。今回はインストラクターを入れて10名だ。

1100時に作業開始。1本めは細いヒノキ。高さは約8メートル。だが急斜面に落ちか
ける角に立っているので慎重に作業する。ハシゴに登ってロープをかけたり、ハシゴ
を下から支えたり、受け口を切ったり、追い口を切ったり、枝を払ったり、玉切りを
したり、運搬したり、ロープを引っ張ったり、人が払った枝を受け取って運んだり、
玉切りされた幹を運んだりといつものようにいろいろ作業する。だが、今回いつもと
違うのは【記録】だ。木が倒れた時刻腕時計でチェックし、切り口の太さを測り、
現場から少し離れた場所に置いた調査用紙に記入するのだ。さらに切り口を
すべてデジカメで撮影した。太さは手を使って測る。手のひらの一番下の横しわから
中指の先端までが約18cm、中指の付け根までが10cmだ。高さは目分量。人
の背の高さを元に2mを作り、その何倍かで見当をつける。

切り株にはインストラクターが白のチョークで番号をふってくれる。作業に熱中し測
り忘れたり撮影し忘れそうになるが、デジカメに記録済みの画像を確認しながら忘れ
ていたものを撮影しなおしたりする。その様子を見ていたのだろう、インストラクター
の資格を持つSさんが自分を撮影してくれるというので、ありがたくモデルとなって受け口を切っているところを写してもらった。感謝!

1220時で昼休みとなる。午前中で6本。地面に座って弁当を食べる。林の端に近い斜
面だからか、風がよく通り涼しい。そういえば山全体がゴウッ!という山鳴りのよう
な不思議な音が何度も聞こえる。持参の塩をなめ、お茶を飲む。うまい。シジュウカ
ヒヨドリイカルの声が聞こえた。

IMGP2093 オニグルミ(こんなところで出会うとは)

昼休みはたっぷりとるというインストラクターの指示があったため弁当後は周りをぶ
らぶらする。クモが多い。脚が異常に長い。Sさんがクルミが落ちているのに気づく。
それもたくさん。あたりを見回すとオニグルミの大木を発見。胸高直径が40cm
らいはあるだろう。まっすぐな幹だ。自宅の近くの河原にあり湿気を好む....とか説
明しているとSさんが砂防ダムを発見。たしかに沢のそばだった。落ちている実を調
べると全部半分に割れていて中身が食われている。いっぱい拾ってみたが全部が全部
食べられていた。どんな動物が食べたのだろうか。リスか?クマか?イノシシか?
ヒノキだけの林では動物は生きていけないだろう。その中にオニグルミやコナラ
など実のなる木があるということは、動物の立場に立ってみれば数キロ以内には
自販機も店も何も無いところに奇跡的にコンビニがたっている
ということでは
ないだろうか。こういう実のなる木が山からなくなると里に被害が出るのだと思う。
林床には前回同様ケヤキの幼木がたくさんあった。コンニャクもあった。

午後の開始を待ちきれず細い木を2本小間伐する。1310時正式に午後の作業開始。
引き続きいろいろと作業する。小ノコは大ノコのベルトにクリップで留めるようにな
っているのだが、これをはずしたり留めたりするのが結構面倒だった。しかしいちい
ち腰にぶら下げないで地面においてしまうと見失なって紛失してしまう。人の切り方
を見ていると、どうすればきれいに楽に切れるかが分かる。ある人はノコがぶれてい
た。ぶれるからノコの刃の幅の何倍もの幅を切らなければならずちっとも進まない
出てくるおがくずの量も半端ではない。だから切るべき平面を意識しその平面から
少しもはみ出ないようにまっすぐにノコを動かすべきなのだ
。が特に受け口の斜め
を切る時にはそれが難しい。足場の位置取り、姿勢と頭の位置、倒す方向、切る
べき平面が意識できているかどうかがチェックポイント
だろう。

斜面上の端の木を下に倒す。玉切りした材は斜面の下に集めておいた。途中から視
察に来たインストラクターよりえらい人がテキパキと指示を出してゆく。斜面の上と
下では山主が違うので上の木は上に集めるべきという。なるほど、そういわれればそ
うだ。でもそれは最初に言っといてくれるとよかったのだが。

一本の木を全員で処理しながら作業は続いた。1417時最後の木の作業が終わりお開
きとなった。他の班に先駆けて戻り、ノコの簡単な手入れ(CRC556をしゅっと
一振りしウェスで拭くというもの)をして返却し、着替えをする。水の残りは0.5
リットルだった。

本日は結局14本倒した。全部ヒノキ。実作業時間は157分なので約11分に一本
処理したことになる
。注意してやれば記録を取りながらの作業も可能なことが分かっ
た。10人で2時間半で14本か。プロならどうだろう。チェーンソー刈り払い機を使
い技術も高ければどうか。受け口や追い口、玉切りは劇的に速いだろう。技術が高け
ればロープかけも不用かも知れない。刈り払い機ならは細い枝払いはあっと言う間だ
ろう。運搬がすこし苦しいかもしれないが、一本につき5分ぐらいで出来るのではな
いだろうか。そうすると2.5時間で30本となる。10人いれば150本か。とい
うことで10倍の作業能率ということになる。...だから何だ。ボランティアなん
だから効率よりも安全第一。何よりも市民の意識だ。横浜市の独自水源である道志村
水源林の惨状にいくばくかでも力になりたい、そういう市民の意識。それが大事だ。
効率は二の次だ。....しかし....

今のやり方で道志村の民有林を整備すると100年以上かかるという。バ
スの中での水道局側のこの話はウケてはいたが、単純に笑っていられる話ではない。
間伐の遅れた林を最小限の工数で手入れする手法鋸谷式間伐(おがやしきかんば
つ)なども視野に入れてもいいのではないだろうか。

きれいに切れた受け口の皮をはいでお土産とした。道の駅クレソンを初めてゲット。
ソフトクリームを食べながら道志川に足をひたして気持ちよかった。籠坂峠からつぶ
らのトンネルまでかなりはげしい雨が降った。1817時くすのき広場に無事帰着。ス
ムーズだった。

以下倒したヒノキ

IMGP2083 IMGP2092 IMGP2085 IMGP2086

IMGP2089 IMGP2091 IMGP2097 IMGP2098

IMGP2099 IMGP2100 IMGP2101 IMGP2103

IMGP2102 IMGP2104

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コメント

お疲れ様でした。
おもしろい記事を何度も読ませていただき
ありがとうございます!!!
こらからも楽しみにしています。
トラックバック送らせていただきます。

投稿: bikki | 2005.09.18 00:06

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