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2005.09.05

道志水源林ボランティア第三弾

IMGP2027 ケヤキの幼木と思う

9月3日(日)山梨県道志村の水源涵養林間伐作業をしてきた。
横浜市水道局主催のこのボランティア活動も、もうこれで3回目目の参加となる。
三度目ともなれば初回の時のようなワクワク感、ドキドキ感、不安感などは感じなくなってくる。作業のやり方も覚えたし、どんな人たちが参加するのかも、雰囲気なんかも分かっている。もう、大体分かってしまったという感じだ。(こちらが第一弾第二弾

だからこそ、今回は何かテーマを持って参加したいと思った。とにかく作業に没頭し、がむしゃらに働くというのが案1新しい技の習得に努めるというのが案2。そして、考えたのが案3記録をとりながらの作業だ。これまでの2度の参加では、日ごろやらない肉体労働をやり、新しい体験をしていわば自己満足に浸りながら帰ってきていた訳で、冷静になって後から考えてみると、いったいどういう作業結果(効果)だったのかということがはっきり認識できずにうやむやだったと気づくのだ。いったい何本間伐したのか?そもそもスギだったのか、ヒノキだったのか?何年生のものだったのか?太さは?...で、今後の見通しは?

というわけで作業報告がデジタルに出来るような記録を取りながら作業をすることを考えてみた。考えて見ればいろいろと思いつくもので以下のような項目を記録すればいいのかなと思った。

○一本ごとに
1.間伐した木の情報
胸高の太さ(直径または周囲長cm)、切り口の太さ(直径または周囲長cm)、高さ(m)、木の種類(スギ/ヒノキ/その他)、様子(枯れている/二股/生育不良など)

2.作業時間(それぞれ開始と終了の時刻)
次の間伐対象決定、倒す方向の決定ロープ架け受け口切り追い口切り倒れた時刻玉切り枝払い運搬完了時刻

3.その他
チェーンソーの利用の有無、かかり木の有り無し、かかり木の対処方法、作業人数

○作業林分の状況
広さ、密度(10m四方あたり本数、太さ)、下草の状況、林床の明るさ、斜度、何年生、雑木の状況

で、A4の紙に上の項目を書いた表を作り、メモしながら作業をしようかと考えたのである。ま、これまでの経験からすると、時計を見てこんなチェックを入れながら作業をするのは不可能に近いと思ったが、最低限木の情報と倒れた時刻だけでもメモできればいいかなと考えていたわけだ。で、記録用紙とペンをバッグに入れた。

......

横浜市関内のくすのき広場にちょっと早めに到着。が、中高年は朝が早い。すでに大勢が集まっていた。受付をすると今日は3班だという。するとバスは1号車だ。これまで2号車だったので、何か違いでもあるのかと思った。今回はなるべく重い思いをしないでいいように(前々回は家から2リットル持っていき、重かった)受付後に近くのコンビニでお茶のペットボトルを購入。サンクスセブンに対抗して値下げをしていた。自宅からは半分だけ凍らせたお茶のペットボトルを持ってきた。0804時にバス出発。阪東橋から首都高速に上がる。1号車の水道局側はIさん、バスガイドはSさん。隣の席はHさん。0824時横浜町田ICから東名高速に乗る。相模川のあたりで上空を飛ぶチョウゲンボウを発見。河原で繁殖しているのだろう。0910時足柄SAでトイレ休憩。今回からははまっこ道志のペットボトルの車内配布ができないというので、ペットボトルの一本追加購入。御殿場ICを下りると田んぼでが黄色に実っていた。穂を垂れていて稲刈りも近いように見えた。ヒメハギらしき赤紫の花も目立つ。1005時籠坂峠を通過、気温23度C。山中湖をかすめて道志村の旧唐沢小学校に到着したのは1038時だった。今日は早かった。

今回は自宅から作業着で出てくるのはやめて、現地で着替えた。前回との違いは下着としてのラン用Tシャツを半袖にしたこと。自転車用ボトルに水を入れる。リュックに水が4本(合計2リットル)、樹木図鑑、携帯、デジカメ、虫除けネット、銀紙に包んだ塩、そして例の記録用紙とペン。準備の早い中高年に遅れを取らぬように急いで準備して集合。大ノコ滑車を選び、弁当をリュックにつめ、頭に手ぬぐいをしっかり巻きヘルメットをかぶって出発。3班はインストラクターを入れて10名。

3班の受け持ち場所は林道からかなり上った上のほうだった。荷物を置き、まずは簡単な自己紹介をする。インストラクターはWさん。ロープの廻し方を説明をし、誰かやってみてくださいというので、自分がやらせてもらった。ぐるっと木に廻したロープをさらに4回ほど絡ませて摩擦を増やすわけだ。最後に倒す方向に輪を絞ると。それから、受け口の切り方、追い口のきり方、はしごの上り方など丁寧に説明してくれた。一本づつ処理していくという方針で作業開始だ。

IMGP1980 IMGP1982

荷物の置き場は作業現場から微妙に離れている。木が倒れる範囲に荷物があってはいけないからだ。絶対安全な場所に置かなくてはならない。しかし、給水に戻るのにちょっと時間がかかるわけで、また撮影しようにも同じ時間がかかるわけだ。それで、水のボトルデジカメだけ持ってきて現場のすぐそばの木の根元に置いておくことにした。例の用紙とペンはどうしたか?...もって行かなかった。紙とペンだけでは現場で記入も出来ないことに気づいたからだ。堅い台紙に用紙を挟み、ペンをぶら下げるぐらいの用意をしておくべきだった。残念。撃沈!

というわけでせっかく考えてきた記録作戦がいきなり破綻した。そこで、今回のテーマは案2に急遽変更とした。新しい技術の習得に努める、だ。

最初の時と同じように全員で一本の木をやっつけてゆく。すでにマーキングされた木のうち、どれから倒せばかからずに出来るかなど考えながら木を選ぶ。はしごを地面にぶっ刺しておっ立て、登ってロープを巻く。倒す方向の適当な木にベルトを巻き、滑車をセットする。ロープをセットし、引っ張り隊の方向に伸ばす。受け口水平を切り、続いて斜めを切る。そして追い口を切り、ツルの幅が狭くなってきたら引っ張り隊に指示が飛ぶ。大きな音を立てて木が倒れ、地響きをたてる。樹皮や枝や葉のかけらが降ってくる。ばらばら、ばらばら。根本の曲がった部分を除いてまっすぐの部分から4mごとを測りマークする。マークされた部分で玉切りする。枝を払う。玉切りでノコを咬まれそうな部分は前後を持ち上げて切り口が開くようにしてやる。切り離すときにはケガをしないように押さえたり、抱えたりする。樹冠部は適当なところまで分解する。玉切りした幹は運搬し、片方の切り口を揃えて水平に並べる。その際木の根本側とか樹冠側とかは気にしなくて良い。とにかく片方を揃える。そうこうするうちに次のロープかけが済んでいたりする。あるいは受け口切りが始まっていたりする。ま、こんな感じで作業は進む。

IMGP1994 IMGP1984 IMGP1985 水のボトル、ヒノキ、ヒノキ

今回はあまり、がむしゃらに作業するのはやめて、替わったり、替わられたりを多めにし、また作業風景をこれまで以上に撮影したりしながら、ゆるめですすんでいった。クヌギの根本に置いた水のボトルの脇にはいつの間には誰かのスポーツ飲料のペットボトルが並んでいた。考えることは同じか。

IMGP1998 いつもと同じ弁当

昼休み。いつものように支給された弁当を食べる。やはり旨い。持ってきたをなめ、水をのむ。今回は手が震えなかった。サボり気味にしたおかげだろう。シジュウカラの声が聞こえる。ツーピーツーピーツーピー。斜面がきつく、すわり心地のよい場所はない。お茶をゴクゴク飲む。昼休みも十分とる。その間、休憩を兼ねてあたりを観察して回った。

IMGP2009 IMGP2011 スギ

切っているのはヒノキ40年モノぐらい。ところどころにクヌギが混じっている。ケヤキも混じっている。ケヤキの実生があちらこちらに見られる。斜面の上の部分はスギだ。樹皮に緑色のコケだか地衣類が生えていて、なんだか立派に見える。幹も太く、間隔も適当に空いていて下草もあり、なんだかすばらしい雰囲気である。イカルが鳴いている。キヨコキー。キヨコキー。いいぞ、いいぞ。この雰囲気。コンニャクが無いか探してみたが見つからなかった。

午後も同じように作業が続く。空になったボトルにお茶のペットボトルの中身を移し替えて現場を持ってゆく。ペットボトルはふたを廻してあける必要があるが、自転車用のボトルは歯に引っかけてひっぱれば開くので飲みやすいのだ。サブインストラクターの大ノコが威力を発揮する。目が大きく、ワンストロークでがんがん進む。ゆっくり引いても切れ方が違う。これまで、枝払い用の小さいノコと比較して大ノコと呼んでいたが、この持参の大ノコを見ると、大ノコの称号は遠慮したほうがいいかもしれない。自分用のマイ鋸を持っている人は初めて見た。大事にしているんだろうな。

IMGP1996 IMGP2005 下敷きになったかわいそうなケヤキ

かかり木が発生し、なんとケヤキに引っかかった。かかり木とはいうものの、ヒノキは倒れたのだ。地面まで。それに引っ張られてケヤキが下敷きになったというのが正しいだろう。太さ10cmほどのケヤキはギュイ~ンと逆U字形に曲がっている。このままだと跳ねて危険であるという理由でケヤキは切られた。残念だ。せっかくの広葉樹だったのに。しかしこのケヤキの柔らかさは新体操の選手を思い起こさせるものだった。ケヤキは萌芽更新しないのだろうか?クヌギにかかった木もあったが、これはうまいこと対処できてクヌギは無事であった。

作業中、インストラクターさんにいくつか質問した。受け口を切るときは木に対して上側に陣取ったほうがいいか、下側から切ったほうがよいか?これは切りやすい姿勢の取れるほうでよい。玉切りの時は斜面の上側に位置するべし。切れたときに落ちてくる可能性があるから。受け口の角度がずれてしまったときには追い口の切り方である程度は調整可能。受け口の斜めを大きく取りすぎてしまったときには水平を切り直したほうが早い。などなどワザを覚える。

最後のかかり木の対処方法はなかなかすばらしかった。まず、根本側にロープを巻き(ロープのもう片側は木の上のほうに結ばれている)滑車を根本側の別の木にセットし、引っ張り隊が根本側を持ち上げる、というものだ。根本を持ち上げると木が根本側にずれてきて別の木にかかった部分が外れるという寸法だ。滑車の位置を二度三度と後ろにずらしてゆくがなかなか外れない。ロープも両方の端が木につながっており、引っ張る余地がなくなって来る。そこで、サブインストラクターが登場。斜めになったかかり木にするすると登り、ロープを解いてくれた。危険だったが、かかり木の状態が堅いと見てのことであろう。これで十分に引っ張ることが出来て無事に対処できた。

インストラクターさんは隣の班(見える範囲でやっていた)での作業具合が危なっかしく見えたようで、さかんに気にしていた。さすがに視野が広く、見る観点が違うと感じた。自分はおお~倒れたぁ!とか、あぁ~係ったぁ!とかしか見てなかった。

IMGP2035 名前は未調査

最後にインストラクターさんにヒノキの切り株から薄切りプレートを切ってもらう。チェーンソーで切るとあっという間に切れてしまう。ヒノキは香りがいいので体にいいそうだ。だが、帰りの荷物が重くなった。なんだかんだで事故もなく無事終了。0230時には現場を後にした。林道ではヌルデが目立った。紫の花がありデジカメしといた。

IMGP2040 IMGP2043 IMGP2045 IMGP2046

着替えのあと、スポーツ刈りの頭に直接水道の水をかけて冷やした。もちろん、腕も。ひざから下はスポサンごとじゃぶじゃぶにした。これ最高
手ぬぐいを濡らし、適度に絞ったものを首に巻いておく。
道の駅どうしではまたまたソフトクリームを買い、川の岩に腰を下ろし足を水につけて涼みながら食べた。これまた最高。駐車場はにぎわっていて、すごいバイクがたくさん並んでいる。ツーリングのメッカなのか?道志みちは。クレソンは売り切れだった。一回目でお隣になったSさんとちょっと話をする。今回は若い人が団体で参加しているらしい。バス2号車。いつもと雰囲気が違うそうだ。

1550時、道の駅を出発。1618時、籠坂峠。1645時、御殿場IC。1720時、海老名SA。横浜への帰路は渋滞もなくなかなかスムーズだった。ビデオ上映はなかった。ちょっと残念。海老名SAで時間になっても戻ってこない人がいて10分を無駄にした。時間厳守。1827時にくすのき広場に帰着。予定通りだった。

次回は9月14日(水)平日だ。休みの手配はしている。たぶん、また行くことであろう。が、記録を取りながらというのはやはり無理か。どうしようか?

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