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2006.06.15

道志水源林ボランティア報告#9

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先日9回目のボランティア活動に行ってきた。今回はB指定枝打ち作業だ。前回もそうだったのだが雨のため通常の間伐作業になってしまい悔しい思いをした。今回は朝から天気が良く枝打ちができそうだった。が、道志村に近づくにつれ山に黒い雲がもくもくと湧き上がっていたのが気がかりだった。

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いつもは旧唐沢小学校の体育館で着替えてそのまま、現場まで歩いて行くのだが、今回はそこで着替えてから再度バスに乗り「道志の湯」近くの現場まで10分ぐらいかけていった。バスを降りたのは山を切り開いて作った広い運動場。動物の足跡があり、それは鹿だそうだ。道具や弁当はここで受け取り、ここから歩いて行く。山道を5分ほどで現場に到着。明るい北西向き斜面に若いヒノキが植わっている。このあたりは以前は桑畑だったという。今回の作業手順はこうだ。

手の届く範囲のヒノキの枝を小ノコで切る。手の届かない上の枝は長い枝打ち用ノコで切る、あるいは一本ハシゴに登って切る。長いノコと一本ハシゴは班に2本、1本しかないのでその他の班員は小ノコでひたすら切る。

午前中は小ノコで本当にひたすら切るべし切るべし切るべし!と次から次に枝を切りまくった。かなりの角度の斜面なので足場が悪く作業しづらい。また、ササが刈られたようでいたるところに尖った切り株があり歩きづらい。間伐と違い、待ち時間が無いのでものすごく疲労する。また目より上の枝を切るとおが屑が降ってきて目に入りそうになりやりにくい。自分はゴーグルを着けてやったので目には入らなかったが、逆に目の周りがムシムシして不快であった。昼前ごろから山鳴りが激しくなりゴゴゴゥ!というような音がなっていたが、やがていつの間にか雨が降っていた。近くでウグイスが下手なさえずりを聞かせてくれていた。また、遠くでホトトギスが鳴いていた。

昼になり作業を切り上げるとバスに戻ることになった。雨がかなり強くなってきたためだ。ドロドロの地下足袋をなるべくきれいにしてバスに乗込み、狭い座席で弁当を食べた。バスの中はあっと言う間に窓が曇り蒸し暑くなった。空調を入れてくれて涼しくなったが。今回のお隣はMさん。以前に何度かご一緒した方だ。弁当が終わるころ雨が小降りになった。午後はまた同じ現場に戻り作業だ。

午前中の作業で手の届く範囲の枝は切り終わっていたので、黄色いテープの巻かれていた間伐対象ヒノキを切ることにした。昨年ご一緒したKさんに声をかけ、小間伐を行った。間伐対象の樹は途中から二股になっていたり、折れ曲がっていたりして商品としての材になりえないものである。この範囲の木は比較的若く太さもせいぜい18cm、高さも10m程度である。自分はやや太目のヒノキをまったくの一人でやってみることにした。受け口の水平を切り斜めを入れる。いつもなら途中で交替なのだが、今回はゆっくり目に切り、バテないようにした。さらに追い口を切る。周りの作業員たちに声をかけて危険を知らせ最後は押し倒した。記念に受け口の三角はもらって帰ることにした。だが、これからが大変。倒れた木の枝をすべて切り、幹も適当な長さに切り、転がらないように水平に並べて整理する。これまで一人でやる。ツタがけっこうはびこっていて幹や枝に絡みついているのでノコを入れにくいし、引っ張っても引っ張り返されたりして酷くやり辛かった。

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こうやって間伐を終えると最後に残るのは「除伐(じょばつ)」だ。なるべくやりたくなかったのだが、自分がやらなくても人がやる。つまり、商品として育てるヒノキ以外の樹木を切ってしまうことだ。今回はそれが(たぶん)オニグルミの樹なのだ。これがけっこうたくさん混ざって育っている。オニグルミはフロンティア植物で、新しくできたギャップ(空いた空間)にいち早く進出し、育ちが速い事を武器にしてその場所を占領してしまうのだ。山主としてはヒノキを育てたいわけでそれ以外の雑木は邪魔なだけの存在だから切ってしまえとなるわけだ。が、水源涵養林として考えたならば広葉樹が混じったほうがいいはずだし、実のなる木であれば山の動物も生きられるし里に下りてきて悪さをすることを防ぐことにもつながると思う。だからオニグルミは切りたくなかったのだ。

しかしいづれ切られる運命だし、自分が切らなくても誰かが切ることになるわけで、避けては通れないということだ。ならば潔く、自分の手を汚そう。ということで泣く泣くオニグルミを切ることにした。オニグルミはすごく柔らかく、幹はアッと言う間に切れる。だが、幹とあまり変わらない太さの枝がたくさんあり、枝を落とすのが手強い。枝には猿顔あるいは羊顔葉痕が並んでいた。その顔が目に焼きついたなんだか猿を切り殺しているようなすごくいやな気分だった。ここが自分の土地であるなら一番良いもの以外のヒノキはほとんど切り倒し、オニグルミを残し、針広混交林に仕立て上げたいところだ。(以上オニグルミと書いているがサワグルミなどかも知れない。)

今回の作業は基本的に個人作業であり、班としてのまとまった作業はほとんどなかった。また農作業に近かった。最後には向こう側が透けて見えるほどに枝が払われて見晴らしが良くなり、達成感はかなり大であった。(間伐作業だとこうはいかない。せいぜい10本ぐらいだから)

帰りのバスではMさんといろんな話をした。間伐ボランティアが生きがいだそうだ。神奈川県のボランティアにも参加していて、前回の疲れがまだ取れていないという。自分にとっては一回り上の世代でふだんあまり話す機会のない世代の方なので、いろいろと新鮮だった。

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コメント

始めまして。私のやっている事と同じです。年何回かはチエンソー、草刈り機で間伐、除伐、下刈りをしますが,もう古希を過ぎ観察指導が多くなって、森へ行くことが少なくなってしまいました。森の復元は奈良俣ダム、足尾の松木沢などで、ホンダ、コカコーラなど企業の行事の指導、監督、観察会などです。

投稿: uchida | 2006.06.15 22:54

uchidaさんようこそ。大先輩に見てもらえると嬉しいです。横浜市の水源林が広がる道志村でのボランティア活動もそろそろ一年になりますが、これまで間伐ばかりで今回がはじめての枝打ちでした。昨年分のドタバタの活動報告もバックナンバーにありますので見てやってください。

投稿: はるきょん | 2006.06.16 12:05

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