ヒメビロウドコガネ
これは新治市民の森の池ぶち広場にて撮影。1cmぐらいしかない小さなこの虫は最初ハナムグリの仲間であろうと思った。なだか鈍(どん。純:じゅんではないよ)な感じがする。動きがにぶそうで、花にむぐって喜んでいるような、そんな印象がした。その原因は脚の先が触覚のように弱弱しい感じでしかもモノに引っかかることを期待したような形状だ。「殿中でござる」の時代、袴のすそを引きずって歩くような、すばやく移動することを目的とするのではなく、何かに引っかかってしがみついていられることを目的としているようだ。それで甲虫のハナムグリの仲間を調べたのだが、アブの時と同じでまたもや似たものがなかなか見つからない。クロハナムグリが一番近い。そいつはやや精悍な体つきなのだがこいつは丸っこくて印象が異なる。また背中の白斑が明らかに違う。しばらく悩んだのだが、ネットに場所を移し捜索範囲をコガネムシに広げてみた。するとほどなくピッタリなやつを発見。ヒメビロウドコガネだ。甲にツヤのあるものばかりのコガネムシの仲間のうちでコイツだけはごらんのようにツヤがない。背中の淡色斑は野鳥で言うところの部分白化であろうか?基本的には真っ黒なのだが。丸っこい優しい顔を見ていると、なぜだか最近湘南の水族館で老衰で死んだギョロ眼のゾウアザラシを思い出した。
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