カンヒザクラを訪れた甲虫
21日の四季の森公園でカンヒザクラはすっかり葉桜になっていた。花はすっかり落ち、新葉が伸びて開き、その根本につんつんしたなにやらを発見したので撮影していたら、甲虫が二頭出てきた。先ずはテントウムシに似たやつ。テントウムシよりはやや角張っていて赤地に黒の斑点が11個ほどある。触角が長い。図鑑によるとヤツボシツツハムシ、コヤツボシツツハムシ、クロボシツツハムシのどれかであろう。詳細に比較検討したところ、頭胸部の斑点の模様からクロボシツツハムシであると思う。先日紹介したイチモンジカメノコハムシも近縁とのこと。日本産ハムシ科には570種ほどの仲間がいるという。
こちらはなにやら変わった形の虫。やわやわのキャラメルを四角い型に押し込んでぎゅっと形をつけたような妙に角ばった姿をしている。しかも、甲にはなにやらの凹みもある。これを見て、あぁ○○の仲間だ、と分かる人は少ないのではないだろうか。こういう場合は図鑑の全検索しか手がない。しかも掲載されてなかったらお終い。よく似た種さえもなかったら完全にお手上げとなるわけだ。で、山渓のフィールドブックス6を丹念に調べていったわけだ。2周ほどしてみたが手がかりはゼロ。お蔵入りの可能性が大となって、一旦あきらめたのが日曜日。火曜日の夜、再度眺めていたら驚いたことにコガネムシのページにおまけのように小さく載っていたのがヒラタハナムグリであった。よく見ればそっくり。肢が長く妙に弱弱しいところなどハナムグリの特徴を備えていることが分かる。こうして発見してしまうと日曜日には何故見つからなかったのか不思議な気がする。しかし、このハナムグリはいったい何を食べていたのだろうか?それに彼の足元のカンヒザクラのツンツンしたものはいったい何か?
おまけにカンヒザクラの一ヶ月前の花はこうだった。3月17日の同じ樹。ふさふさの花がぼんぼんのようにたわわに実った豊かな感じ。濃いピンクが鮮やかである。
| 固定リンク
「コガネムシ」カテゴリの記事
- シロテンハナムグリ交尾器@新横浜公園(2014.09.02)
- ゴマダラオトシブミ@新治市民の森(2016.06.07)
- コイチャコガネ(2016.06.20)
- ヒメトラハナムグリ@新治市民の森(2016.06.06)
- コクロコガネ@自宅(2016.04.28)
「ハムシ」カテゴリの記事
- ヒメキベリトゲハムシ@四季の森公園(2016.06.17)
- バラルリツツハムシ@新治市民の森(2016.06.14)
- イチモンジカメノコハムシ幼虫@新治市民の森(2016.06.11)
- クルミハムシ交尾@四季の森公園(2016.05.10)
- サンゴジュハムシ幼虫@鶴見川土手(2016.04.24)
「四季の森公園」カテゴリの記事
- ヒョウタンナガカメムシ@四季の森公園(2016.06.18)
- ヒメキベリトゲハムシ@四季の森公園(2016.06.17)
- フトジマナミシャク@四季の森公園(2016.06.12)
- アオオビハエトリ@四季の森公園(2016.06.04)
- キンイロアブ♂@四季の森公園(2016.06.02)
「樹木」カテゴリの記事
- サンゴジュハムシ幼虫@鶴見川土手(2016.04.24)
- ウワミズザクラ開花@鶴見川(2016.04.17)
- フデリンドウ@新治市民の森(2016.04.14)
- 不明幼虫@新治市民の森(2016.04.02)
- セグロカモメ2個体@鶴見川(2016.03.21)
「自然」カテゴリの記事
- シロテンハナムグリ交尾器@新横浜公園(2014.09.02)
- キンケハラナガツチバチではなくヒメハラナガツチバチ@新横浜公園(2016.05.19)
- キンケハラナガツチバチではなくヒメハラナガツチバチ@新横浜公園(2014.09.01)
- 不明ハチはアオスジハナバチ@新治市民の森(2007.10.31)
- ニシキキンウワバ⇒ミツモンキンウワバ@鴨居駅ホーム(2008.10.15)
コメント