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2007.12.21

東京都のエサやり防止キャンペーン

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Imgs2206_2 先日朝のNHKニュースで、「人間によるエサやりのために太りすぎて飛べなくなったカモがいるとか、飛べないためにネコなどに襲われるとかの害が出ているのでエサやりはやめましょうネ」という趣旨の報道があり、不忍池でのカモの映像が放映された。
野鳥が太っているように見えるとか痩せているように見えるというのは羽毛の構造を分かっていないとまったく騙されることになる。単純にいえば、人がふかふかのダウンジャケットと着ていると太って見えるし、Tシャツ一枚だとやせて見えるということと同じだ。一枚一枚の羽毛を立てるとまるまると太って見えるし、倒せばやせて見える。アメリカの野鳥観察者のための基本事項をまとめたこの本にはそれが実に分かり易く説明されている。SIBLEY'S Birding Basicsだ。該当の部分を転載させてもらう。右も左も同じ個体だが首の伸ばし方、羽毛の状態によって著しく外見が変わるという例である。鳥の羽を取り除いた部分を意識することもむしったこともないが、意外と小さい。鳥の外観はほぼ羽毛の状態に左右されるということである。羽毛は撥水、断熱の機能を持った多機能性アウターであるが、これがないと飛ぶことが出来ず体温を維持することも出来ないので生きてゆくことが出来ず、鳥にとっての重要性ははかり知れない。
さて、自分が飼っているわけでもないネコやハトにエサをやる人がいて、その尿やフンなどで迷惑を被る人がいる。端的に言えばエサをやると言うことはそれに比例した量の尿やフンをばら撒いているということである。めぐりめぐってそうなるということを理解しないで、ただかわいいからとか可愛そうだからということでエサをやるの無分別であると思う。
個人が野生生物に対してエサをやるのは基本的にはすべきでないと思うが、カモがメタボになるだとかのどう見ても科学的に示されているとは思えないあやふやな根拠を元にするのはどうかと思う報道機関も批判精神がまったくなく流れに乗っただけのものであるのが見え見えで信頼性がまったく感じられなくて悲しい。ま、こういう逼迫感のない話題にまともに取り組むメディアがないということだろうか。

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