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2009.05.21

ギンヤンマ羽化殻の観察

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鶴見川の水辺で採集してきたギンヤンマと思われる羽化殻を観察してみた。まず気付くのが淡色のものと暗色のものと2種類に分けられるということ。かなり黒っぽいのは別種かと思うほどである。オスとメスが見分けられないかといろいろと見ているうちにメスと思われる個体をひとつ見つけた。腹部の第9節の裏側に何やらの形があるのだ。他の個体には見られなかったのでこれは原産卵管という部分らしい。というわけで淡色のメス暗色のオスのふたつを選んでマクロ撮影してみた。
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まずは横から見た全体の姿を。ぷっくらと膨らんだ胸部・腹部とそれに引き替え妙に平たい頭部をご覧いただきたい。前回、ヤゴに比べて成虫は体積が大きくなっているようで不思議であるという旨を書いたが、ヤゴはぱんぱんに充実しているのだ。
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次は頭部を上から見た図。かなり複雑な構造をしている。縮尺が違うので大きさが違うように見えるがほぼ同じ大きさである。複眼の途中に段差があるのが分かる。が、一体どういうことだろうか。まったく分からない。
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翅芽をアップにしてみた。よく見ると翅脈が分かる。翅芽はけっこう厚みがある。
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腹部裏側。第7,8,9節にトゲ(側棘)がある。淡色メスの9節中央には原産卵管がある。暗色オスの同所には小さな針穴のようなものがあるだけである。
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これは腹部の上側。背棘がないのが分かる。
5月9日の記事で掲載した最後の写真で下唇側片内葉片の先端外縁がほぼ直角に曲がっていることがかろうじて分かるのでこれはクロスジギンヤンマではなくギンヤンマと思う。
ところで、ギンヤンマの羽化殻は採集するときにいくつかを水に落としたりしたためしばらく湿っていてふにゃふにゃだったが、乾燥するとぱりぱりになり少しでも力を入れると壊れそうなほど脆い。ヤゴ殻は透明ケースに入れていたが妙に生臭く、ドブのような悪臭を放っていて捨てようかどうしようか迷っている。ヤゴ殻はヤマサナエ、シオカラトンボ、ギンヤンマとだんだん溜まってきている。

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コメント

はるきょんさん

おはようございます。

下唇部を見るまでも無く、明らかにギン。
クロギンではありません。

頭部がここまで平たければもう間違いありません。
クロギンはもう少し寸詰まりで全体に丸っこい印象です。

あ、複眼の段差はヒビ割れですね。
よく起こりますよ。
あの部分は殻になると構造的に脆いのかもしれません。

投稿: Yacchan | 2012.09.26 08:49

Yacchanさんこんばんは。この冬、このビオトープで掬ってクロギンとギンのヤゴを詳細に見たいと思っています。

投稿: はるきょん | 2012.09.26 21:23

はるきょんさん
おはようございます。

クロギン幼虫は終齢・もしくは亜終齢で冬を越しますが、
ギンの場合繁殖期が長いせいか冬場は大小、様々な齢期の個体が見つかります。

小さい個体はギン幼虫でほぼ間違いないのですが、亜終齢・終齢の個体もかなり見つかります。

投稿: Yacchan | 2012.09.27 08:41

Yacchanさんこんばんは。ふむふむ、なるほどhappy01。時期によって見られる齢がだいたい想定出来るわけですね。有益な情報ありがとうございます。マルタンも混じると思うので楽しみです。

投稿: はるきょん | 2012.09.27 20:30

はるきょんさん
おはようございます。

そうですね、マルタンもギン・クロギン、とくにクロギンと同居していることが多いですよね(*^_^*)

12月初め頃はマルタンのツートンカラー(胸部がクリーム色)の若齢個体が数多く見るかることがありますよ(*^_^*)

投稿: Yacchan | 2012.09.28 08:49

Yacchanさんこんばんは。マルタンの若齢幼虫はツートンカラーですか。う~ん、楽しみですhappy01。たぶん見つかると思います。

投稿: はるきょん | 2012.09.28 20:57

はるきょんさん
おはようございます。

ヤンマ科幼虫は若齢のある時期だけツートンになる種が結構あります。

ギン・クロギン・マルタンは直接確認しました。

投稿: Yacchan | 2012.09.29 08:23

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