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2009.06.03

ギンヤンマ羽化不全個体@鶴見川

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火曜日、朝起きたら意外と早かった。外は実に素晴らしい快晴であった。朝食までは少し時間があるぞ。というわけで急いで支度して朝トンボに行くことにした。ゴミ出し新聞取りを兼ねると妻の覚えも良いし(笑)。
鶴見川のXポイントの水際で双眼鏡で羽化殻を丹念に探す。ひとつ。ふたつ。ほど発見できた。長靴で水に入り回収し、水際をさらに丹念に探すとさらに二つ見つかった。ギンヤンマの羽化殻は植物の葉から簡単にとれない。もはや命のない脚ではあるがしっかりとしがみついている為だ。脚がもげたりしないように葉に沿ってゆっくり慎重に上にずらしていくと、細くなったあたりでやっと外れ無事回収となる。最近この植物の葉(そろそろ何と言う植物か名前を調べねば)に黒いアブラムシが大発生している。これが実に弱く、ちょっと触れるだけでも潰れて服に黒い汚い汚れが付いてしまうのだ。羽化殻回収時に葉をすらす時にアブラムシがたくさんつくので、葉から取り外した後、アブラムシを吹いたり指で弾いたりして取り除く必要があるのだ。まったくやっかいなアブラムシである。テントウムシもたくさんいて食べ放題のようであるが、数的にまったく追いついていない。頑張れテントウムシよ。さて、最後の羽化殻をこうして取り外そうと殻を上にずらしていたとき、そこに異様なものを発見しぎょっとした巨大なギンヤンマが止まっていたのだ!回収しようとしていた殻から羽化したばかりの個体が40cmほど登って止まっていたのだ。実に瑞々しい黄緑色をしたぴっかぴかの堂々たるギンヤンマだ。それにしても、意図せずして驚かしたはずなのに飛ばずにじっとしている。どうしたことか。....翅を見て分かった。左の上翅が少しひん曲がっている。右の下翅はほとんどない状態でこれでは飛べるわけがない。羽化不全だ。逃げようにも飛ぼうにも翅が機能しないからには動けない。だから進退きわまって登っていったのだろう。かわいそうに。しばらく観察・撮影させてもらった。腹部第二節、尾部附属器の形からして♂。殻に原産卵管がないことからも♂であった。しかしなんとも見事な鮮やかな色合いである。こんな素晴らしいトンボなのに羽化不全とはなんたる損失だろうか。実はこれまで他にも羽化不全と思われるギンヤンマを2体見ているが、すでに絶命していた。自然のおきてに従って草の根元においといたので、アリの餌になったものと思われる。さてこのギンヤンマはこのまま放置するとやがて水面に落ちて溺死するしかないと思い、左手にご招待してしばし撮影してから岸の植物の枝に移してやった。やがて弱って落ちて何かの餌になりその命の一部となるだろう。どうにかして自宅に持ち帰り、毎日餌を食わせればしばらくは生かしておけるかもしれないと思ったが、家族の反応を考えるとそれは不可能だった。可哀相だがその美しさをデジタルに写し取って後世に残すことでそのギンヤンマの短い命を讃えたることとしたい。生きたギンヤンマに触れるのは初めてだった。嬉しさ3分悲しさ7分である。
結局、羽化殻はギンヤンマ♂4♀1のみだった。このポイントでの観察は第11日目、短いながらも濃密な朝のひと時だった。6月2日、朝、鶴見川にて。

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