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2010.01.07

セグロカモメ初列風切の換羽@三浦海岸

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 三浦海岸で見たこのセグロカモメは、初列風切の換羽状況が分かりやすいので自分の勉強のためにも簡単に解説しておく。初列風切(しょれつかざきり)は英語でPrimariesといい、外側からP10,P9,P8,...P1と記号で表す。ほとんどの鳥で初列風切は10枚である。セグロカモメでは換羽はP1⇒P2⇒P3の順に生え替わる。この個体はP5,P6が伸びている最中である。P5,P6の先端の黒斑が透けて見えているからである。ということはP1,P2,P3,P4,P5,P6が生え替わった新羽であり、P7,P8,P9,P10がこれから生えかわる旧羽であるということがわかる。P9,P10にはミラーがある。P5以降の6枚に黒斑がある。旧羽P10が最長である。
 ちなみに次列風切(じれつかざきり)はSecondariesといい、外側からS1,S2,...で表す。この写真ではS1-S9あたりまで見える。三列風切Tertialsといい、外側からTe1,Te2,Te3..で表す。また尾羽Tailといい、中央からT1,T2,T3,T4,T5,T6で表す。尾羽は偶数で左右対称である。左右6枚づつ、合計12枚という鳥が多い。
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 このセグロカモメは元旦の記事に使ったものであるが、これも分かりやすいので記号を入れておく。赤字が左翼、黄色が右翼である。この個体はP8が最長になっている。ということはP9とP10がまだ伸びてないこと、新羽伸長中であることを示す。つまり初列はP1-P10まですべて新羽であるということである。右翼のP8とP9の先端の白い部分は打ち下ろした風圧でめくれあがったようになっている。黒斑は左右ともにP5-P10の6枚である。右翼では分からないが左翼を見るとP9とP10にミラーがあるのが透けて見える。どちらの個体も三浦海岸で12月31日の観察。
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 これはウミネコ幼鳥であるが、ついでなので尾羽を図示しよう。中央から左右両側にT1,T2,T3,T4,T5,T6と6枚ずつの尾羽が見えるので合計12枚である。また分かりにくいが各尾羽には大きな黒斑があり帯になっている。初列風切は10枚あり、次列風切は16枚ぐらいあるように見える。これは三浦海岸で1月3日に観察した個体。
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 これは1月3日に観察したセグロカモメである。初列風切はすべて新羽。次列風切が途中まで換羽中。次列風切の換羽はS1⇒S2⇒S3の順に進む。図示はしないが、S1-S6が新羽でS7S8あたりが脱落中または伸展中で見えない。それ以降は未換羽の旧羽である。右翼初列ではP8が最長でP10,P9が伸展中。P10-P5にはっきりとした黒斑があり、P4,P3にごく小さな黒点があるので黒斑は8枚にある。左翼ではP4-P10に黒斑があるので7枚と左右で異なる。

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コメント

はるきょんさん、今晩は。詳しい解説ありがとうございます。写真すごすぎます。
いやぁ~、為になるなぁ~、為になるよぉ~。

投稿: 虫好き | 2010.01.07 22:11

虫好きさんこんばんは。昆虫が少ないもので最近カモメの記事ばかりになってしまいました。知っているようでかなり曖昧な知識を今整理中です。まとまった書物がないんですよね。三浦半島には月に一回ぐらいは通いたいと思っています、5月ぐらいまでは。

投稿: はるきょん | 2010.01.08 21:02

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