« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »

2010.09.30

コノシメトンボ成熟♂@神奈川県北部

R0035201 R0035203
コノシメトンボが異様なほどたくさんいたのだが、その中でこの個体はとりわけ真っ赤に熟した♂。翅先に黒斑のあるアカネはコノマリノシメトンボ、シメトンボ、ユタテアカネ♀、スアカネ)の4種。この中で胸・頭部がこのように真っ赤になるのはコノシメトンボ♂だけ。それにしても、この個体、もうちょっとあちこちから撮影しとけばよかった。
下はコノシメトンボ成熟♀。胸の黒筋模様が特徴である。
一番下はおまけのナツアカネ成熟♂。秋空の下、実った稲に止まったアカトンボの図である。
9月19日、神奈川県北部
R0035333 R0035140

| | コメント (0)

2010.09.29

ヒメシロチョウ@神奈川県北部

R0035161 R0035167 R0035238 R0030311
トンボの他に野鳥やチョウなどももちろん観察するが、チョウはあまり撮ることはない。不規則な飛び方をするので狙ってもなかなか打率が上がらないのである。このチョウは最初モンシロチョウと思ったが、じっとしていて撮影におあつらえ向きだったこととなんか少し雰囲気が違うような気がしてわざわざ撮影したのだった。帰宅後に調べるとヒメシロチョウということが分かった。びっくりの祝!初見である。写真で見ると翅の周囲が黄色く中央部が白いが、現場では全部白に見えた。思わぬ拾いものという感じだ。三枚目はキタキチョウ。四枚目は新横浜公園で7月に撮ったモンシロチョウ
チョウでは後はミヤマカラスアゲハはいつも狙っているのだが、なかなか会えない。他にはオオムラサキジャコウアゲハをちゃんと見たい。そしてタイミング的にはウラナミシジミかな。
下はツリフネソウ。なかなかリッチなつくりである。
9月19日、神奈川県北部にて
R0035204

| | コメント (4)

2010.09.28

ミヤマアカネ産卵@神奈川県北部

R0034989 R0034993 R0035002 R0035004
R0035009
この場所は朝からアカネ類がたくさん飛びまわっていた。アキアカネ、ナツアカネ、コノシメトンボ、ミヤマアカネ、ウスバキトンボなどだ。田圃で見つけたこのミヤマアカネ♂の腹部がなんだか変。よ~く見たら交尾態だった。こっそりと脇へ廻りこみ、横から失礼して撮影させてもらった。赤い♂と黄色い♀の対比が鮮やか。また♀の腹部が銀色に光っているのが美しかった。♂の縁紋はピンク色♀の縁紋は白だ。いろんな向きから撮影させてくれた。その後このペアは飛び立ち水路で産卵を始めた。産卵はちょんちょんと動く飛行スピードが速いのでなかなか止められない。連結したまま産卵したあと、このあとは♀単独で産卵を続けていた。
下は別の場所で。手乗りを何度か試みたのだがなかなか乗ってくれず、仕方なく落ちていた棒に止まってもらい好きな角度から撮影した。左手に棒、右手で撮影というのは実はなかなか難しい。持っている左手がぶれるのだ。顔まで赤い♂であるが、この個体は前翅縁紋が白く後翅縁紋はピンク色
一番下も同様に左手棒に止まらせて右手で撮影した。棒を高くして見上げるようにして撮影してみた。秋空の下のミヤマアカネだ。これも♂で縁紋はノーマルなピンク色。9月19日、神奈川県北部にて
R0035195 R0035265

| | コメント (0)

2010.09.27

未確認生物@神奈川県北部

R0035316 R0035321 R0035323
水路に降りて、ヤゴやトンボを探していた時のこと、針金のような細さの何物かが水中で蠢いているように見えた。眼を凝らしてみるとたしかにうねうねと蠢いている。生き物である。以前、これに似たような不思議な体験をしたのが四季の森公園のオオミスジコウガイビルだった。この生き物はそれとはまったく違う。太さは1mm程度。長さはうねっているので分かりにくいがたぶん30cm程度。頭らしき部分は見受けられないが、進む方向からこちらが頭だろうと思う。ミミズにも似ているが、それほどの太さはない。こいつは硬質な感じがしてふにゃふにゃではない。それが第一印象が「針金」だった原因と思う。
まったくなんの仲間か分からないが、これこそなにかの消化管の中にひっそり共棲するいわゆる寄生虫の類ではないかと思う。
このUMAが何か分かる方があればぜひご教授願いたい。
★ハリガネムシと判明しました。makonakoさん、竜さんありがとうございました! 9/28追記

下は同じ水路で見つけた生き物たち。
まずはウマビル。それからオニヤンマのヤゴ。そばに脱皮殻が落ちていて脱皮直後の白っぽい個体だった。最後はギンヤンマのヤゴ。ミルンヤンマとかコシボソヤンマとかカトリヤンマではないかと疑ったが、側棘や全体の体形などから判断して見なれたギンヤンマである。一応、念のためにクロギンとの識別点を接写しておいた。
9月19日、神奈川県北部の水路にて
R0034916 R0034889 R0034893 R0034891 R0034896 R0034899

| | コメント (6)

2010.09.26

不明トンボの翅@鶴見川ビオトープ

R0035383 R0035382 R0035384
朝から冷たい北風がゴーゴーと吹き付ける、初冬を思わせる異様な天気だった。雨も混じり、外に出る気がまったくしない。午後からは晴れるという予報だが、そんな予感さえしない。朝からミレニアム1のDVDでも見るか、それともランニングにでも出るか。うだうだしている間に雨が上がったようなので結局は鶴見川ビオトープの調査に出かけた。
ひどい天気のせいか、羽化殻はアカネ型が2個見つかっただけで、ギンヤンマ羽化殻の収穫ゼロは今年初めてである。風が強かったせいでトンボ自体もシオカラトンボが一頭、近くの草地にいただけだった。繁ったヒメガマの林(いつも中を分け入ってかき分けて進むので林と言いたい)をいま占有しているのはナガコガネグモである(下がその卵嚢の写真。最初なんだか分からず苦しんだ)。自分が通る場所にいちいち網を張っているので申し訳ないが細い枝を持って網を破壊しながら進むこととなる。そんな網の下に落ちていたのがこのトンボの一部である。翅4枚と胸の殻。さて、これはいったいなにトンボであるか。胸部は色あせていてもとの色も模様も全く分からない。触っているうちにぼろぼろと崩れてしまったほどである。これを時々お世話になっているサイトを参考にして識別してみたい。

まずは全体的にみて、翅が褐色気味である点からして最初に考えられるのがマルタンヤンマである。根元にもっと褐色味があるはずなのがちょっと違うようにも思うが。シオカラトンボウスバキトンボとはサイズや見た目が全然違うのでとにかくヤンマの仲間だろう。

翅脈には細かく一本一本名前がついていて中脈前枝(MA),第4・5径脈(R4+5),第3径脈(R3),第3径鋏脈(IR3)などと略称される。ヤンマについては後翅のMAとR4+5の関係から分類するようだ。
この翅では内側から見ていくとMAとR4+5はほぼ平行に進み、b地点から離れるようにふくらみ、この先MAは不明瞭になる。
♂か♀かはもちろん不明だが、後翅に肛角部がない(根元下側が尖ってない)。
後翅のR3とIR3の関係を見てみると、縁紋外縁部でR3が縁紋側に離れて(a地点)からそのあと、翅先に向かってIR3に近づいてい行く。
以上の特徴と、全体にやや褐色味があるが淡く、透明なこと、根元に濃い褐色部もないなどの点からマルタンヤンマではなくギンヤンマということになった。
こうして翅だけから種を特定することができたのだが、詳しく見ると三角室の中の部屋の数とか結節前横脈の数など多少の誤差があることも分かった。また、前翅と後翅はかなり似てはいるが後翅のほうがぶ厚く複雑である。前翅はスマートで特に根元側が細い。
★写真および、文章を一部修正しました。2010/9/26 20:30
9月25日、鶴見川ビオトープにて

蛇足だが、午後遅くにランで新横浜公園まで行ってきた。ニッサンスタジアムは今晩マリノスのゲームがあるためなかなか賑わっていた。また、久しぶりのスポーツ日和になったためか、新横浜公園全体にスポーツマン、スポーツギャルがわさわさいて賑わっていた。ニッサスタジアムまで5km。スタジアム外周路を1周、北側周回路を2周、ふたたびスタジアム外周路を1周、北側周回路を2周して、合計10km、復路で5kmと合計20kmをゆるゆると走った。だいたいキロ6分前後。もう1~2月は走り込みをして体を絞り、毎週ごく自然に走る習慣をつけるため、ゆるジョグをベースにしたいと思う。
2010/09/25 午後
コース:新横浜公園内10km+往復10km、距離:20km、タイム:1:58’56”(ロスタイム20”含む)、平均心拍数:142、最高心拍数:153、平均ピッチ:167(SEIKO PULSE GRAPHで計測)、体重:○5.2kg
R0033870

| | コメント (0)

2010.09.25

オナガサナエ♂@神奈川県北部

R0035071 R0035085 R0035087 R0035094 R0035101
オナガサナエを初めて見つけた。細流を歩いていた時に前方から飛んできたのだった。その飛び方はオニヤンマではないし、アカネでもないし、いったい何だろうと興味を強くひき、土手に止まっているのを双眼鏡で見つけ出したもの。非常に大きく特徴的な腹部先端の形状からすぐにオナガサナエ♂であると分かった。実物を見たことはないのだが図鑑などでよく見なれていたため分かった。サナエの仲間なのでたいらな場所に水平に止まり、脅かさなければじっとしていてくれるはず。
逆光気味だったが胸前面の模様、腹部先端の形などが分かるように撮影してみた。一度飛ばれたがすぐ近くに降り、再度撮影できた。腹部先端の尾部付属器は上下4本の爪からなるが、これを使ってどのようにして♀の首を掴むのだろうか。ちょっと過剰ではないかと思う。腹ばいになって環境まで写し込んでみた(4枚目)。そうそう、忘れるところだった。祝!初見。9月19日、神奈川県北部にて

| | コメント (0)

2010.09.24

ホソミイトトンボ♀@神奈川県北部

R0035308 R0035309 R0035310 R0035314
ホソミイトトンボを見たのはたしかこれが二度目。最初は鶴見川ビオトープで昨年の春に♀を見たのだった。実は暗い細流で見つけたこのトンボだが、アオイトトンボだろうと思って撮影したものである。アオイトトンボもこの時期に見やすくなってくるので一応、撮っておいたもの。アオイトトンボと思いこんだまま最後までいたわけだ。ところが帰宅後PC画面で確認してびっくり。アオイトトンボではない。眼後紋が特徴的なのでホソミイトトンボとすぐに分かった。つまり眼後紋と後頭条が繋がって一直線の鉄アレイ型になっている。腹部形状から♀。複眼に横筋が見えるので越冬型というらしい。つまり、この個体は最近羽化したてで、これから冬を越し来春まで生き延びる個体群の一員ということだ。
しかし、よく考えてみるとこれ不思議。春から初夏にかけて羽化した夏型の個体は生まれた時から異なる複眼を持ち、越冬しない。晩夏から秋にかけて羽化した個体はこういう複眼をもち、越冬する。羽化の時期の違いで異なる形態となるのはどうにも解せない。越冬型の子が夏型になり、さらにその子が越冬型になるとしたら、二世代で一年を超すという複雑なしくみになる。
観察できたのはこれ一個体だけだった。しかし思うに、この個体かなり大きく、アオイトトンボと思ったほどなので40mm以上はあったという印象である。越冬型は夏型に比べて大きいとあるが、それでも図鑑では33~37mmとあり、今更ながらもうちょっとよく観察して体長が分かるように撮影しとけばよかったと思う。
腹部先端の第8・9・10節の背側に小さな特徴的な黒斑が見える。図鑑ではこの3節が全部水色をしていて黒斑がまったく無いものも多く、最初ちょっと戸惑った。
昨年の♀の写真の複眼をよく見てみたら、本日の個体と同じ越冬型♀であった。5月24日なので、越冬後の個体と思われる。9月に羽化し翌年の5月まで生きているとしたら8ヵ月もの寿命となりトンボとしては例外的に長い。9月19日、神奈川県北部にて

| | コメント (4)

2010.09.23

The Chamber by John Grisham

R0022469 読書の秋だからといって毎週グリシャムを一冊読んでいるのではない。これはなんと5ヶ月も前に読んだグリシャムのペーパーバックだ。これを読み終えてからすぐにミレニアム地獄にはまったため、アップするタイミングを失ってしまっていたのである。
the chamber とは死刑執行のための処刑室のことである。死刑を待つのは白人の高齢男性サム。主人公は若い弁護士で死刑囚の孫。プロボノ(pro bono)という制度により、大手法律事務所がこの死刑囚の無償弁護を買ってでる。日本ではあまり聞かないが、アメリカでは(には限らないかもしれないが)こうした企業による無償の社会貢献がかなり大々的に行われているようである。職業上の技術・経験をそのまま活かした企業によるボランティアといえよう。主人公はプロボノの対象である死刑囚の孫であることを隠して、このジョブに望む。これが後でバレ、公正でないとして大問題になるが。
サムは若いころKKKのメンバーつまり人種差別主義者でありユダヤ人排斥のため爆弾テロを行い子供二人を死なせていた。有罪判決を受けた彼の家族はばらばらになり名前まで変えて彼とのかかわりを一切絶った。主人公は初対面の死刑囚の祖父と対面し、事件をさぐり、一族の過去を知り、釈放のために奔走する。サムは真犯人なのか。黒幕をかばっているのではないか。そうだとしたらその理由は?徐々に明らかになってゆく真相。被害者側の動きや弁護側の動きはふたたび人種間対立の様相を帯びてくる。死刑執行までのタイムリミットが迫るなか、死刑執行の停止の力を持つ州知事への訴え、再選のためにどちらが得かを考える州知事。the chamberでは危険なガスによる死刑執行をうまく実施するための準備がマニュアルに沿って着々と行われる。果たして運命や如何に!?
人種差別、テロ、死刑制度と非常に重いテーマをぐいぐいと読ませるグリシャムの力はさすがである。暗い予感の中、とてもはらはらどきどきし、希望を抱いたり、絶望のふちに立ったりし、とても疲れたことは確か。ある意味とても楽しめたのではあるがさわやかなカタストロフィーは得られなかった
P.S.最近の円高のため4月初めに681円だったこの本が今は636円になっている。今がチャンスなのでペーパーバックを買って円高のメリットを享受しよう。

2010/4/13-5/13
The Chamber by John Grisham
rating:5 stars ☆☆☆☆☆
676pages
Published by Bantam Dell 1995/5/1

ISBN-13: 978-0440220602
US$7.99 /CAN $10.99(Canada)
681Yen(amazon.co.jp)

| | コメント (2)

2010.09.22

コノシメトンボ成熟♀@新治市民の森

R0034594 R0034687 R0034691
新治の赤トンボシリーズ第5弾はコノシメトンボ。池の中の杭に止まっていたので長靴で近づいて撮影した。流水域に比べて止水域は底がずぶずぶで長靴でもちょっと不安になる。これは♀。産卵の様子見だろうか。それともオス待ちか。こういう場所ではだいたい♂が♀待ちしているものなので珍しい光景に思えた。次の二枚は北斜面にいた別個体でこれも♀。やがてこれも産卵域に向かうのだろう。今週は新治の赤トンボとして、リスアカネ、マユタテアカネ、、ナツアカネ、アキアカネ、ヒメアカネとそしてコノシメトンボを紹介したが、ここにないのがノシメトンボだ。過去の記事を調べたがもしかして一度しか見たことがないかもしれない。この秋は注意して探してみたい。
下は樹液酒場ノコギリクワガタ♂。残念ながら右大あごが折れてしまっている。何があったのだろうか。最後はどういう訳か樹液をペロペロしていた貝の仲間?樹液に来る貝なんて聞いたこともない。ちょっと調べてみたがキセルガイかもしれない。
9月18日、横浜市緑区新治市民の森にて
R0034506 R0034507

| | コメント (2)

2010.09.21

ヒメアカネ♀@新治市民の森

R0034538 R0034539 R0034624 R0034628
新治市民の森ヒメアカネ♀。今年はヒメアカネを比較的よく見かけるようだ。上の二枚は同じ個体で英小文字iの上の点がちゃんと分離されている。次の二枚の個体はよく分からないがぼやけているように見える。ヒメアカネの♂は見かけなかった。♂は先に産卵場に回帰しているのだろうか。ヒメアカネは小さなトンボでマユタテアカネとほぼ同じサイズ。
下は田圃の斜面にいたアオダイショウ。植物に絡まっていて、自分のほんの1m脇にいるのに気づいてちょっとビビった。よく見ると腹部の途中に膨らんだ部分があり、何かを呑みこんだ直後で食後の休憩をしていたようで動きが緩慢だった。シマヘビかもしれないと思ったがシマがはっきりしないのと眼が赤くないのでアオダショウでいいと思う。かなり長かった。
一応念のため過去の記事より
アオダイショウ
シマヘビ
9月18日、横浜市緑区新治市民の森にて
R0034510 R0034518

| | コメント (0)

2010.09.20

アキアカネ成熟♀@新治市民の森

R0034644 R0034683 R0034729
今日はアキアカネ。上の二枚が♀。昨日のナツアカネと並んで止まっていた。胸の真ん中の黒線の形で識別する。アキアカネは鋭く尖っており、ナツアカネは直角にぶち切れていてやや上向きである
3枚目もアキアカネ成熟♂。いけぶち広場にて。
下はオニヤンマ♂。田圃近くの草地を広く巡回していて、しょっちゅう止まっていた。止まる時に頭をごんごんごんごんと4~5回ぶつけるという不思議な行動を繰り返していた。ぶら下がっているトンボを見つけるとどきどきする。オニヤンマは今年はあまり多くを見かけない。年によってかなり数の増減があるようだ。
9月18日、横浜市緑区新治市民の森にて
R0034493

| | コメント (2)

2010.09.19

ナツアカネ成熟♀@新治市民の森

R0034649 R0034671
新治市民の森には赤トンボが勢ぞろいしていた。これはナツアカネ♀。前回コノシメトンボが居たまったく同じところにいた。北斜面の林の下である。涼しく、見晴らしの良い場所だった。赤トンボに人気のある場所なのだ。腹部背面が赤いので一瞬♂かと思うが♀である。腹部先端に短い尾毛が見える。横浜で見られる普通種赤トンボでメスが赤くなるのはこのナツアカネ、アキアカネとヒメアカネ。
この個体は腹がぱんぱんに満ちていて摂食後の休憩中だったのだろうか。ナツアカネの♂は見つからなかった。♂は鼻の先まで真っ赤になるのだが。
9月18日、横浜市緑区新治市民の森にて
下はおまけで梅田川のムラサキシジミ。青空が秋の空っぽい。もうそれほど暑くなかった。
R0034549

| | コメント (0)

2010.09.18

リスアカネ♂@新治市民の森

R0034574 R0034582 R0034608
新治市民の森の水場でリスアカネを見つけた。翅先に黒斑のあるトンボを今日はたくさん見た。このリスアカネは高い所に陣取っていて、下から見上げるように撮影した。黄色い胸にくっきりとした太い黒筋が二本見えた。全体にマユタテアカネに似ているが、腹部の形状と腹が赤いので♂、翅先に黒帯があり、腹部先端の形が異なり、全体に一回り大きいのでマユタテアカネではなくリスアカネ♂。新治で今シーズンの初観察だった。

下は梅田川マユタテアカネ♂。腹部先端がグイッと反りあがる点と、この微妙なカーブを描く腹部の形がマユタテアカネの特徴。腹部2・3節あたりの太い部分から4・5節あたりですーっと細くなり、7・8節あたりで太くなり、微かに下に下がり尾部付属器が鋭く跳ねる。この形を書道名人が書いた「一」のように感じるのは自分だけだろうか。
9月18日、横浜市緑区新治市民の森にて
R0034545

| | コメント (0)

2010.09.17

コシボソヤンマ♂

R0034314 R0034316 R0034330 R0034332 R0034333 R0034336 R0034337
月曜日ではあるが、労働者の正当な権利を行使して休みとした。涼しくなるはずだったのだがまたまたまた天気予報に騙されて、劇暑の中げんなりしながら歩いた。現地に着くとせせらぎがあり、なんだか良い雰囲気を感じたのでごくごくゆっくり歩んだ。オニヤンマあるいは、まだ見ぬなんとかサナエとかが出そうな気がしていた。ツリフネソウゲンノショウコ、派手な色をしたフクラスズメの幼虫に食われて丸裸になったカラムシなどがせせらぎを彩る。キセキレイがいた。その時ふと視界の端をトンボらしきが通ったような気がした。が、何も見つからない。オオシオカラトンボ♀、ウラギンシジミなどが出る。あまりにも雰囲気が妖しいので歩くのをやめ、腰をおろして待ってみることにした。しばらくすると蚊が現れ、気づいた時には右手小指が刺されていた。長袖Tシャツやズボンを確かめ隙間がないようにした。リュックから液体ムヒを取り出してさっと塗る。また蚊が来ないか気になって、トンボが眼の前と通り過ぎたのに気づくのが遅れた。右から左に過ぎて行ったのはオニヤンマかと思った。左を向いて待つこと5分。また右からトンボが現れて、デジカメをONにする間もなく左手に消えた。オニヤンマではないようだ。ちょっと小さいし、飛び方がちょこまかしているせせらぎの水面近くの低いところを飛び、水草の根元あたりをチェックしながら♀を探しているようだった。左右の見晴らしの良いポイントを探して少し移動し、どっちから来ても時間的余裕が取れそうな場所に腰をおろして待ちに入った。数分後、再び右からヤツが現れた。今度は腹部を丸めるような妙な姿で飛んできた。移精行動か。なんとか一枚撮影。オニヤンマを小さくしたようなトンボのようだ。この時点で(まだ見たことは無いが)ミルンヤンマではないかと思い始めていた。図鑑は持参していないので確認は出来ない。いずれにしても未だ見たことのないトンボであることはほぼ確定的だ。やっほー。デジカメの電源を入れて置きピンにして待つ。木陰でとても暗いので露出をプラス補正しよう。フラッシュもプラスにしておこう。ふと気付くと右手の中指をまた蚊に刺されていた。ムヒを塗るとトンボが現れそうで、我慢して待った。しばらくするとヤツが現れ、なんとか撮影するもなかなか枠を捉えられない。こんな感じで1時間以上粘ったころやっと、ホバリングするポイントが見えたのでまた移動した。幸い日影なので暑くはない。水分補給をしながらも、眼はトンボを探す。木陰なので暗くひんやりと涼しい。姿を現したトンボに別の場所から別個体が飛び出し、争って中へ舞い上がる。おお!複数いたか。行動パターンが乱れるポイントは避けてまた移動する。どうも、せせらぎを右から左に移動して戻るのは自分の背後を取られていたような気がした。後も気にせねば。次に現れた時はこのトンボ、水辺から少し上に上がり、覆いかぶさるような木の枝のあたりをうろうろしてからおもむろに止まった。やった!!!双眼鏡で場所を確認し慎重に近づき、撮影する。遠くて光が届かない。フラッシュをもっとプラス補正する。全身黒っぽい。オニヤンマのような黄色の筋が何本か見える。眼が青く見える。腰が細いように見える。尾部先端が二股になっていて長い(写真下)。何枚も撮るうちに飛んでしまって見失った。
この不明トンボ以外にはショウジョウトンボ、シオカラトンボ、オニヤンマぐらいしか見ることが出来なかった。これはちょっと意外だった。アキアカネなどは暑いのでまだまだ避暑から戻ってこれないのだろう。
帰宅後PC画面で慎重に確認したところ、胸に黄色の太い筋が二本あること、腰が細いこと、前胸の黄色の筋の形などからコシボソヤンマ成熟♂であることが分かった。祝!初見
ネット上ではぶら下がりヤンマや薄暮の飛翔ヤンマなど、撮影条件が非常に困難な写真を見事に撮っているサイトがいくつもあり、トンボの行動の理解や撮影機材や行動力・忍耐力・集中力などの点で凄い人たちがいるものだと改めて思う。
9月13日撮影。神奈川県東部にて。
R0034346

| | コメント (0)

2010.09.16

The Rainmaker by John Grisham

R0034399 法科大学を卒業直前の学生に襲った悲劇。内定をもらっていた法律事務所が大手の事務所に合併吸収されてしまったのだ。彼の内定はうやむやにされ、結局は職が決まらぬままに卒業することになる。Rainmaker(辞書では魔術を使って雨を降らせるアメリカンインディアン占い師のこと)というわけの分からないタイトルの小説は未曾有の就職難の今の日本でも他人事とは思えない話から始まった。
その後も駆け込みで就職先を探すルディだったが、だんだん怪しい事務所にレベルを下げてひどい目にあう。結局は弁護士資格をまだ持たない先輩と二人で事務所を起こすことに。
ある保険に入った(英語ではポリシーを買うと表現するのね)家族の息子が骨髄移植が必要な病気にかかるが、それを保険の範囲外だとして保険金の支払いを拒否され、そのために救えるはずの命を落としてしまう。この件で起こした裁判で主人公はほとんど素人同然(弁護士の資格を取ったばかり)で一人なのだが、相手側のずさんさやいろんなラッキーが重なり陪審裁判を有利に進めてゆく。一方、夫の暴力でひどい目にあった女性を偶然助け、離婚訴訟を勧める。若い弁護士の野望をぎっしり詰め込んだ、ある意味都合のよいストーリーであるが、自分としてはわくわくして楽しめた。最後のひねりはかなり意外なものだった。アメリカンフットボールものと違ってグリシャムらしいエンターテインメントと評したい。

さて、グリシャム最後の未読本を読んでコンプリートしようとFord County をアマゾンから入手したのだが、裏表紙を見て驚いた。新しい作品が出ている。

Theodore Boone: Kid Lawyer, Grisham’s First Young Adult Novel と
The Confession: On Sale in North America on October 26, 2010 である。

上の作品はyoung adult向けとされているがいったいこれは何か。面白ければ、楽しめれば少年向けの小説でもかまわないが、果たしてどうなのか?

下の方はlegal thrillerとあるのでこれまでどおりのものを期待できそうだ。だが、ペーパーバックが出るのはいつのことやら。まだまだ健在の作家なので早々にコンプリートなんて言ってはいけなかった。これからも上質のエンターテインメント小説を出してほしい。

8/17-9/12
The Rainmaker by John Grisham
rating:5 stars ☆☆☆☆☆
711 pages
Published by ARROW BOOKS in 1996
ISBN13:978-0-09-917961-0
UK 7.99 Pond
917Yen (amazon.co.jp)

| | コメント (10)

2010.09.15

マユタテアカネの眉斑@四季の森公園

R0034090
四季の森公園の日影の林床ではマユタテアカネがたくさん休んでいた。20m程度の林道に♂が5頭に♀が2頭いた。いつものようにまたまた同じような写真を量産したが、飽きたので顔のアップを撮ってみた。マユタテアカネのこの眉斑は山が(あるいはおにぎりが)二つくっついて並んでいると表現するようだ。たしかに黒い丸が二つ並んでいるのとはちょっと違う。赤い腹部も少し写っているのでこの写真だけでマユタテアカネ♂と分かるだろう。前から見ると複眼は上部が血のような赤、前方は黒、下と後方は黄色の三色に分かれている。
下はツユムシに似ているがクダマモドキではないかと思うが自信なし。竹柵検索で発見。どうも後肢が欠けているようである。その下はキボシカミキリ。本当に黄色いのは久しぶりのような気がする。触角が異常に長い。ヤマグワの葉の上で元気に動いていた。9月11日。四季の森公園にて
R0033990 R0034009

| | コメント (0)

2010.09.14

オオシオカラトンボ@四季の森公園

R0033981 R0033969
四季の森公園での竹柵検索でオオシオカラトンボ♀を見つけた。これは竹柵で見つかる昆虫の中では異様に非常に大きい。本当に探していたのはコナラシギゾウムシだったので、本当にギョッとした。そして、その心の動揺を一切表に現さずにスムーズな動きで撮影した。こういう場合気づいた時には既に相当接近していることが多く、こちらが驚いてしまうとそれが伝わり、昆虫も飛んでしまうのがほとんどである。だが、この時はこのオオシオカラトンボ♀はじっとしていてくれた。♀の腹部第八節が微妙に膨らんでいるのが特徴である。ここに心臓があるという。ちなみにウチワヤンマのウチワも第八節だ。
二枚目はオオシオカラトンボ♂。あまりにも近づいたので翅だけ掲載する。前翅の結節前横脈を一応数えると15本だ。こうしてみると前翅と後翅は形がだいぶ違う。後翅基部の黒斑部の翅脈は体色と同じ青の粉をふいている。結局ゾウムシは見つからなかった。
下はキンミズヒキの花後。なかなか面白い形をしている。オナモミのようで衣服にくっつきそうである。赤いミズヒキの花はどうやってもきれいに写すことができなかった。9月11日。四季の森公園にて
R0033977

| | コメント (0)

2010.09.13

シロフアブ@四季の森公園

R0034029 R0034044 R0034045
四季の森公園、葦原のボードウォークで巨大なハエを見つけた。いやアブだ。左手親指の爪との比較から20mm程度はあった。飛ばずに歩いているのでゆっくり撮影できた。巨大な複眼がミラーレンズのように輝き美しい。ボードにじかにデジカメを置いて接写してみた。こんな顔をしているのかぁ。前から見ると口が鳥に似ている。複眼に隙間があるので♀だ。アブの類は自信がないが、一応シロフアブ♀と思われる。祝!初見。この仲間は肉食である。
下はゲンノショウコと思われる。トンボなどの昆虫ばかり撮り慣れているせいか、植物の撮影が非常に難しく感じる。花だけならいいのだが、葉や全体像も入れたいし、そうするには長すぎ、大きすぎるのだ。また花だけ明度が異なる場合が多く、露出をこっちに合わせればあっちに合わず。それに意外と風で揺れることが多く、被写体ブレになりやすい。というわけで被写体毎にそれぞれの難しさあるということにあらためて気づいた。9月11日。四季の森公園にて
R0034064

| | コメント (0)

2010.09.12

皇居ラン通算15回目

R0034138 R0034140
土曜日は暑さが戻り、日曜日から少し涼しくなるという金曜日の天気予報を信じたため、皇居ランを日曜日に設定したのだが、結局土曜日も日曜日も暑いじゃないか。というわけでへろへろして今、家ですずんでいる。
皇居ランは先月以来で通算15回目になる。前回は1周しか走れなかったので2周走ろうと決めていた。秋の花粉症のために昨晩ザジテンをのんで寝たため、少し寝坊してしまい、ちょっと遅めの出発となったが、8時過ぎには走り始められた。今日は日比谷のランニングオアシスが朝から混んでいた。グループで来ていて何やら大会に出るような雰囲気だ。いったい何だろうか。
はたして、桜田門には大勢のランナーが集まりつつあった。またゴールラインが引かれていた。こんなのに巻き込まれたくないので水を飲んでとっととスタートした。いつものように都道府県のタイル間100mを30秒のキロ5分ペースである。今日は下は薄手のクールマックスのロングタイツにランパン。上は長袖の薄手のメッシュTシャツとした。帽子を濡らしてかぶった。走り始めてすぐに息が上がった。暑い。日比谷の野外温度計は早くも30.0度を指していたのだった。大手町から先は高いオフィスビルの影に入り、少し楽になった。我慢して100m30秒ペースを守る。いつもよりもランナーが多い。絶景をつけているランアーも多い。ウォーミングアップであろうか。こんなに暑いのでは逆効果にならないか。ロングタイツは結構涼しかった。風が当たるとひやっとする感じである。イギリス大使館手前の3kmでちょうど15’00”だった。三宅坂のダウンスロープも自重して走り、1周は24’28”だった。すでに相当疲れていたががんばって2周目に入ったが、もはやペースを維持することができずちょっと飽きらめた。ちょうど良いペースメーカーのランナーがいたので頑張ってついていくことだけを心がけた。100m31~32秒となる。上り坂が辛い。濡らした帽子は最初の10分で乾いてしまいちっとも涼しくない。日陰で帽子を取ると劇的に涼しかった。だが帽子を手に持って走るのが走りにくく結局またかぶった。ペースメーカーからもだんだん離され、なんとも情けない気持ちを味わう。あぁ、姿が遠くなるぅ~。最高裁前からの下り坂から最後の頑張りを出して頑張った。しばらくするとペースメーカーに追いつき、なんと追い越すことができた。あと1kmだ。なんとかキロ5分に戻そうと頑張り、別の女性ランナーを目標にロックオンして激走してみた。最後の最後で追い越すことが出来てゴールした。だが2周目は25’06”だった。これまでで最低記録だ。でもそんなことはどうでもよい。10km走れたのだ。スタート・ゴール地点で座り込み、休んだ。桜田門前はさらに大勢のランナーが集まってきていた。あちこちにシートが広げられ、荷物が集められていた。通りかかった係の男に聞いてみたら、東日本年齢別マラソン大会(正確ではないかも)第14回東日本年齢別駅伝大会とのこと。5人で5周4人で4周するらしい。スタートなど見てみたい気がしたが、後30分後ということで残念ながらタイミング的に見られないので日比谷ランニングオアシスにへろへろしながら戻った。
上の写真は大会が終わった後の桜田門の状況。
下は東御苑の定点観測地点。先月とあまり変わらないが、右側のサルスベリの花が終わっている。
コース:皇居周回コース2周、距離:10km、タイム:49’34”、平均心拍数:173、最高心拍数:191、平均ピッチ:171(SEIKO PULSE GRAPHで計測)
R0034169

| | コメント (0)

2010.09.11

オオヤマトンボ@四季の森公園

R0033882
四季の森公園に一か月ぶりに行ってみた。台風の影響で昨日まで涼しい日が続いたのに今日はめっちゃ暑い。せっかくの休みなのに何故だ? ハス池のボードにある僅かな日影に入り、トンボを探した。コシアキトンボ♂2頭が戯れている。シオカラトンボ、ウスバキトンボがいる。大きなトンボが飛んできて池を巡回していた。双眼鏡でよく見るとオオヤマトンボだった。ちょっと粘って一枚だけ撮ってみたら左端ぎりぎりだったけど、ちゃんと枠をとらえていた(サッカーの見すぎか笑)。一応それとわかる程度には映っていて嬉しい。ウチワヤンマは見られなかった。以上はハス池。
下はクワゴ幼虫。この葉は葉脈が根元で三つに分かれる三行脈で、ケヤキに似た鋸歯がありヤマグワである。9月11日。四季の森公園にて
R0033912

| | コメント (0)

2010.09.10

オニヤンマ落蛉@新治市民の森

R0033845 R0033849
野鳥が命を落とすことを落鳥(らくちょう)と言い、それに出くわすことは珍しい体験である。カラスなどがいち早く発見して持って行ってしまうため、野鳥の死体に出会う経験はなかなか無いものと思われる。それに比べて命を落とした昆虫はよく見かけるが、特に感情に訴えるような経験はほとんどない。
新治でこの干からびたオニヤンマを発見した時は落鳥を発見した時のような感情が湧き起こった。大きなオニヤンマ♂だが、すっかり干からびたため非常に軽かった。体に傷みはまったくなく、翅の破れもない。ただ、緑色であるべき複眼は色褪せて黒っぽくなっていた。六本の脚は餌を抱え込むような形で折りたたまれていた。このオニヤンマはいったいどの水辺でいつ頃羽化したのだろうか。子孫は残せたのだろうか。そしてどのようにして命を落としたのだろうか。
ぶら下がって休んでいてそのまま命を引き取ったのか?休んでいる最中に熱中症で死んだか。餌がとれずに餓死したのか。何かにぶつかって命を失ったのか?あるいは飛んでいる最中に気を失って落ちてそのまま命を落としたのか。
自分の左手のサイズからこのオニヤンマの体長は10.5mm程度と思われる。アスファルトの上で発見したものだが、一応自然の循環に乗せるために土の上に置いておいた。
下は蛇足のアオスジアゲハ。妙に翅の長い形状の蝶が飛んできたので追っていったら止まったので撮影した。一瞬ボルネオあたりで採れるなんとかかんとかトリバネアゲハのようなものが頭に浮かんだのだ。な~んだアオスジアゲハじゃないか。しかしどういうハプニングでこういう破損をしたのだろうか。後翅がほとんど欠損しているようである。前翅はほぼ残っている。これでちゃんと飛べていたので強いものである。
9月4日、新治市民の森にて
R0033582

| | コメント (0)

2010.09.09

Playing for Pizza by John Grisham

R0033538The Bleachersに引き続いて読んだのがこれPlaying for Pizza。いったいどういうタイトルだろうか。最初は全然意味が分からなかった。この小説がもし日本を舞台にしたものだったらPlaying for SUSHIとでもなるところ。驚いたことにこれの前に読んだBleachers に続いてこれまたアメリカンフットボールの選手のお話だったのだ。アメリカのリーグでへまをやらかして解雇の憂き目にあった主人公がプレーの場を求めてはるばるイタリアにわたるというお話である。
表紙の絵がなかなか洒落ていてにやっとする。レンガ色の壁に緑色の雨戸がマッチしたイタリアらしいおしゃれな街に、派手な黄色のシャツに野球帽を前後にかぶりぶっとい腕をしたアメリカ人の若者がでかい旅行バッグを二つ引きずりながら歩く姿を、サングラスをかけた買い物帰りのイタリア人の中年女性ふたりが見守っているという図である。
いったい、イタリア人はフットボールをやるのか?イタリア人のフットボールはアメリカで言うところのサッカーではないのか。プロのリーグがあるのか?レベルはどの程度?俺様が行くべきところなのか?....どのチームからもオファーのこない主人公はこうして仕方なくイタリアへ渡る。
アメリカ人がイタリアでの生活に驚いたり困ったりする様子が面白い。小さなコンパクトカーはマニュアルだし、狭い道路にちまちまと駐車するのに難儀したり、豊かな食事に長時間かける生活に驚いたり、このあたりはネルソンデミルゴールドコースト(1994年に文庫で読んだ)を彷彿とさせる。新しいチームになじんでゆき、信頼を得て、主導的役割までこなして徐々に自信を取り戻しリーグ優勝を目指してゆく主人公の姿がなかなかよろしい。アメリカ人留学生女子とのいい関係もアメリカ人らしくてにやっとしてしまう。フットボールのスーパースターになりたいというアメリカ人の若者の挫折と復活を描いた清清しくも笑える軽めの小説であった。

7/29-8/16
Playing for Pizza by John Grisham

rating:4 stars ☆☆☆☆
306pages
Published by Bantam Dell
ISBN-13:978-0-440-24471-4
US$7.99 /CAN $10.99(Canada)
665Yen(amazon.co.jp)
R0033539

| | コメント (2)

2010.09.08

コノシメトンボの避暑@新治市民の森

R0033782_2 R0033793_2 R0033796
平地で生まれた赤トンボは暑い夏の間は山に避暑に行くという。簡単に飛んでいけるものなら自分だって避暑に行きたい。軽井沢とか北海道とか。でも飛べないからなるべく日影を歩く。新治は山坂がかなりあり、森なので日影は多い。しかし同じ日影でも南向き斜面では全体に暑く、北向き斜面では涼しい。そしてそんな涼しい北側斜面の木陰にコノシメトンボが休んでいたのだ。数頭が同じような植物の突端に止まっていた。最初の♂はオベリスク姿勢を取っていた。樹がまばらなので陽が時折さすのだ。それでもやや涼しい。コノシメトンボは今シーズン初めて目にした。翅先の黒斑、眉斑、胸の「つ」模様を確認した。上が♂、次は未熟♀である。数平方メートルの中に5頭も集まっていた。避暑も団体行動なのだろうか。暑さが続くのでなかなか産卵場所には降りて来られないのではないだろうか。2枚目の写真はレンズが翅に触れるほど近寄って撮影した。9月4日、新治市民の森にて

| | コメント (2)

2010.09.07

マユタテアカネ♂変異型?@新治市民の森

R0033618 R0033619
新治市民の森のいつもの樹液ポイント近くの涼しい雑木林のマユタテアカネ。毎回出会うのだが、この♂は胸部前面の黒いV字模様が不完全である。昨日の記事の写真と比べてみて欲しい。そして、この個体、眉斑、胸部側面の模様、腹部が赤いこと、尾部の上付属器の形状からもマユタテアカネ♂なのに翅先端に黒斑がかすかにある。翅の黒斑は♀だけなはずなのに(ものの本によれば♂にも稀にみられるそうである)。また、胸前面部中央にあるはずの黒条も非常に薄い。マユタテアカネ以外の可能性も考えてみた。マイコアカネの未熟♂は胸部側面の模様が違うし翅の黒斑もない。ヒメアカネ♂は胸部前面にi字模様があり、眉斑がなく翅の黒斑はない。ノシメトンボ♂はサイズが大きいこと、胸の前面側面の模様が異なる。コノシメトンボ♂も眉斑がなく、胸の模様が異なる。リスアカネ♂も同様に眉斑がなく、胸部側面の模様が異なる。北海道だけに見られるヒメリスアカネも眉斑がなく胸の模様が異なる。というわけでこの個体はマユタテアカネ♂変異型ではないかと思うわけである。
下は同じ場所にいたマユタテアカネ♀。胸前面の模様がノーマルである。V字+おまけ。こうでなくっちゃ。9月4日、新治市民の森にて
R0033613

| | コメント (2)

2010.09.06

マユタテタカネのV字模様@新治市民の森

R0033726 R0033733
新治市民の森の山道脇で小枝の先にマユタテアカネ♂が止まっていた。そおっと近づいて撮影した。するとこのアカネは突然、自分の膝あたりに向かって突進してはすぐに戻るという奇妙な行動に出た。しかもそれを2度3度繰り返したのでびっくりした。近づいてくる自分に対してスクランブル発進をかけたのだろうか。小さなトンボが小さなトンボがそんなことをするなんて聞いたことがない。自分の足元を見ると水滴のために路面が黒くなっていた。熱中症対策のために帽子をずぶずぶに湿らせた直後だったので、帽子のつばの先端から水滴が滴り落ちていたのだ。あー!このアカネは落ちてくる水滴を餌と勘違いして緊急発進していたのだ。マユタテアカネ♂は餌捕りの真っ最中だったようだ。水滴程度のサイズの小さな昆虫を狙っていたのだと思う。これ小さなアハ体験だった。
さて、マユタテアカネの識別点である前胸部の黒字のV字を分かりやすく表現してみた。これをV字というのはあまり聞いたことがないが自分ではこれが気に入っている。このV字には外側に小さな黄色いおまけの点がついている。「赤トンボのすべて」の記述ではこの「V字+おまけ」の部分をP字と表現されているがこれはあまりいただけない。VだろV。この黒い線の部分は「肩縫線上の黒条」というらしい。9月4日、新治市民の森にて

追記
この日は夕方から黒王号で日産スタジアムに走りに行った。この夏お気に入りになった外周路の日陰コースだ。日がだいぶ斜めから差し込むので真昼よりは日向の部分があったが、斜めなので日差しは強くなかった。一周930mの円形コースを10周回った。妙に駐車場案内係が多く、また車も多く、普段ほとんど誰もいない一階部分に家族連れなどがうろうろしていて、全体に大勢の人間の存在がありざわざわした感じだ。今日はなにか催し物があるに違いない。そこここに立っている案内係に見守られながら走った。一周のタイムは5'11,5'6,5'5,5'1,5'4,5'2,5'0,4'59,4'55,4'31。やや調子がよかったため、後半に向けて少しビルドアップしてみた。ゴール後しばし休んでからそこを守っていた係員に聞いてみたら、なんと日本代表vsパラグアイ戦だという。えー!なんと!知らなかった。だいぶ落ちてしまった走力はだんだん戻ってきた感じがする。涼しくなってくれればもっと走りこめるのだが。
コース:日産スタジアム外周路、距離:9.3km、タイム:49’57”、平均心拍数:160、最高心拍数:191、平均ピッチ:167(SEIKO PULSE GRAPHで計測)

| | コメント (2)

2010.09.05

ネキトンボのオベリスク姿勢@新治市民の森

R0033672  R0033682  R0033689
ショウジョウトンボがだんだん姿を消し、代わりにネキトンボが見られるようになってきた。このネキトンボ♂は太陽に向けて腹部を突き出して体温の上昇を避けるポーズをとっていた。ものの本によるとオベリスク姿勢というらしい。それにしても思いっきり腹部を上げていて、なんだか太陽の方向を教えてくれているようだった。しかし、不自然なそんな姿勢をとるよりも日陰に移動しろよ、と思うのだがどうだろうか。このネキトンボはたぶん♀待ちだろうから、♀が現れる可能性の高い水辺で見晴らしの良い場所から離れたくないのだろう。しかも止まりやすい場所はそうあちこちにあるわけではないからだ。暑いのを我慢しながらも工夫しながら♀を待っているということなんだな。御苦労さまだ。頑張って子孫をたくさん残してくだされ。
ショウジョウトンボに似て真っ赤であるが、赤の色合いが濃く、ショウジョウトンボのやや朱色っぽい色合いとは異なる。また、脚や腹部下側などが黒い点が異なる。ショウジョウトンボが全身朱色に対してネキトンボはシックな赤黒という第一印象だ。
それにしてもいつまでもいつまでも同じように暑い。もう9月というのにこの暑さはいつまで続くのか。もう観念して、今日はまだ8月4日だと思うことにしようか。先週の土日はあまりの暑さに参ってしまって自然観察をサボってしまったが(ビオトープ調査だけはやったが)今日は頑張った。日焼け止めを塗り、長袖・長ズボンに濡らした帽子をかぶり、濡らしたハンカチを首に巻き、水を満たしたボトルを持ち歩き、適宜帽子やハンカチを濡らしたり飲んだりする。水があるとすぐに詰め直す。こうして乗り切った。これが自分のオベリスク姿勢かな。
下はおまけのショウジョウトンボ♂。これもオベリスク姿勢をとっている。別の場所で7月に撮影したもの。
9月4日、新治(にいはる)市民の森にて
R0029983

| | コメント (0)

2010.09.04

シオカラトンボ@鶴見川ビオトープ

R0033558 R0033554
雨乞いが功を奏したか、雨が降ったわけではないのに鶴見川ビオトープの水位が上昇していた。天に感謝する。先週は水底が完全にカチンカチンに固まっていたが今日は水が満々と満ちていた。あ~こうでなくちゃビオトープは(鶴見川ビオトープと称しているのは自分の勝手なのだが)。
 水があるとトンボも来るもので、シオカラトンボがたくさんいて、産卵まで見られた。まだ朝早かったためか、地面にべたっと止まって休む♂も多かった。
  先週から一週間で羽化したトンボがいるとは思えなかったが一応羽化殻を探したところ、少数が見つかった。ギンヤンマ♂1♀1、シオカラ型3個。ただどれもフレッシュなものではなくやや古めのものと見受けられた。先週の探し方が不完全だったためかもしれない。
 こうしてシオカラトンボが産卵しにきてくれたことからも、水さえあればトンボが好む環境なので、水が絶えないことを切に天に望む。
  水に満たされたビオトープではあるが、水底はカチカチに固まった先週のままの状態になっていた。底がどろどろでアオミドロなどがふわふわ浮いていたりするいつもの状態とは雰囲気が違っていた。たぶん生きているヤゴはいないものと思われる。後は生き伸びている卵と、これから産卵される卵がどれだけ生き残るかだ。とにかく水が絶えないことを祈る>天よ。今シーズンの今後の羽化は期待できないがもう少し見守っていきたい。下はカチンカチンに完全に干上がった先週の状態。9月3日、鶴見川ビオトープにて
R0033544 R0033546

| | コメント (0)

2010.09.03

The Bleachers by John Grisham

R0033537  ミレニアムシリーズの大長編3冊を読み終えてから、ちょっと休もうと思い、軽めのモノを入手しておいたものの一つがこれ。グリシャムの未読4作品のうちの一つ。bleachersブリーチャーズとはアメリカンフットボール場の屋根のない観覧席あるいはその観客たちのこと。
この作品はアメリカンフットボールのあるチームを長年率いてきた名物監督が亡くなり、町じゅうが悼み、過去の選手たちもフットボール場の観覧席に集まってきて悼むという泣かせる小説である。アメリカのスポーツといえば野球がダントツで第一と思っていたが、いやいやフットボールの方が深いぞと認識を新たにした。このチームから全米の大舞台に巣立っていった選手、巣立っていかなかった選手などが知らせを聞きつけ町に戻り競技場の観客席(bleacher)に集まり、当時の自分たちの活躍や監督との葛藤、夢や挫折やらを記憶をたどり昔を懐かしむシーンが延々と続く。彼らがbleachersだ。これが野球の話ならば自分でも理解できるのだが、アメリカンフットボールの細かいルールやら戦術はさっぱり分からないので、ある試合のあるシーンでとられた戦術などの細かいことが語られてもはっきり言ってうまく入り込めなかった。ただ、地域に深く根ざしたスポーツチームのあり方がよく描かれていて、日本のサッカーチームも(バスケやフットサルでも同様だが)やがてこういう深い存在に育ちつつあるのだろうかと思った。厳しい指導で選手たちと対立したり、一緒に勝利を味わったりする何十年にもわたる長い付き合いの中で、愛と憎悪を含む激しい感情で結ばれていった仲間たちに見送られたエディレイク監督はこの上ない幸せものだったに違いない。

7/20-7/28
The Bleachers
by John Grisham
rating:4 stars ☆☆☆☆
229pages
Published by Bantam Dell
ISBN-13:978-0-440-24200-0
US$7.99 /CAN $10.99(Canada)
765Yen(amazon.co.jp)

| | コメント (4)

2010.09.02

コオニヤンマ@新治市民の森

R0033011
今年はあちこちでコオニヤンマをよく見る特異な年のようである。新治では過去2度ほど一瞬見かけただけだが、この日コオニヤンマ♀をじっくりと見ることができた。いつものように鈍な性格のようで3cmまで近付けた。複眼の間にある角まで良く見えた。このトンボは通りがかったスジグロシロチョウを追って緊急発進したが、捕獲に失敗して同じところに帰ってきた。このサイズでこの色のため、飛んでいるときは一瞬オニヤンマか?と迷うがこうして平らな場所に止まるので、サナエの仲間なんだなぁと思う。草につかまってぶら下がり縦に止まることも多いが。
下はサトキマダラヒカゲ。クヌギの樹液酒場でよく見かけるチョウだが、この日は雑木林の林床で見つけた。そういえばいつもの樹液ポイントではカブトムシは見つからなかったが、カナブンの中に一頭だけ鮮やかな緑色のカナブンがいたのでアオカナブンかもしれなかった。遠くて写真も撮れなかったのは残念だった。体の形はよく観察できなかった。
一番下はナツアカネ未熟♀。丸山のアジサイあたりの涼しい所に止まっていた。ちなみに前翅結節前横脈は7.5本だ(いちいち数えてしまう)。8月13日、新治市民の森にて
R0033025 R0033037

| | コメント (0)

2010.09.01

オニヤンマ@新治市民の森

R0033461 R0033434
新治市民の森オニヤンマCX2の設定をビビットにしたせいか複眼が凄く派手な色合いに写っている。実際にはこんな風には見えないのでこれは過剰である。木陰に止ったオニヤンマにゆっくり近づき撮影するのはこれに限らずなかなかスリルがあって楽しい。獲物を狙うライオンにでもなったような気がするのだ。捕って喰うわけではなくただ撮るだけなのだが、なんだか肉食系の本能を刺激する。しかも同時に「私はコムラサキの小枝です」とか心の中で唱えながら植物の気持ちというか無心で近づくので改めて考えてみればなかなか複雑な心のありようではある。ライオンもこういう気持ちなのだろうか。
二枚目は雑木林のクヌギ樹液酒場の光景である。サトキマダラヒカゲカナブン。この他にクロカナブンカブトムシがいた。もちろんもたくさんいて、何箇所か刺された。午後4時頃でもこんな具合なので一日じゅう賑わっているようだ。
下は梅田川コシアキトンボ♂。日影だと腹部第三第四節の白が綺麗に写せた。
8月22日、横浜市緑区新治市民の森にて
R0033376

| | コメント (0)

« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »