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2012.05.06

ギンヤンマヤゴの翅芽について

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鶴見川ビオトープ
に100円ショップで入手したザルを持って行き、ヤゴの調査をしてきた。前日までの大雨のためか羽化殻はとても少なく、また水に浮いているものもかなりあった。羽化殻はたったの2個。クロギン♂1、ギンヤンマ♂1だった。ときどき小雨の降る中、トンボ成虫はアジアイトトンボが数頭だけ。
さてザルによるヤゴガサはなかなか困難だった。そもそも水の中はアオミドロ、枯れ葉、腐った植物の残骸などでいっぱいで、さらにヒメガマの枯れた茎などが縦横無尽に折り重なっていてザルが通る隙間は無いのだ。それでも植物の根っこ付近を強引にガサって水からあげるといろんな有機物の塊がとれる。やや明るいところ、やや暗いところ、ヒメガマが込み入っているところ、空いているところ、アオミドロの多いところ、少ないところなどいろいろ試しながら汚く臭い水をガサるうちに何度かヤゴが採れた。
収穫はギンヤンマ幼虫9頭だった。サイズは40mm程度の大きなものから12mm程度の小さなものがあった。上は大きめのもの。
で、今日の着目点は翅芽(しが)である。終齢ヤゴでは翅芽が相当伸び、大きく膨らむ。上の3個体(A,B,C)の翅芽を下に順番に並べる。個体Aの翅芽後端は腹部第一節までしか到達していない。個体Bでは第二節を越えていて、便宜的な言い方をすれば2.4程度まで。個体Cも第二節を越えていて2.2程度である。個体Aは同じ言い方をすれば1.0となる。
体長は透明容器の直径との比較から個体Aが30mm、個体Bが35mm、個体Cは38mm程度と思われる。

ところでトンボに限らず節足動物の一種である昆虫の体は頭部と胸部と腹部の3部からなるが、腹部には10節、胸部には3節がある。胸部の3節は前胸・中胸・後胸といい、前胸から前肢が、中胸から中肢、後胸から後肢がでる。また中胸には前翅(甲虫では翅鞘)、後胸には後翅が出る。これが下の写真で良く分かると思う。
図式的に表わすとこのようになる。

         前翅 後翅
頭部・前胸・中胸・後胸・腹部第一・第二・...
   前肢 中肢 後肢

さて翅芽がどれくらいまで発育すれば羽化間近と言えるのだろうか。
3年前の自分の記事にある写真のギンヤンマヤゴでは翅芽が上記の便宜的表現を使うと4.5 4.0 4.3 4.5 あたりまである。これは6月6日の観察であり終齢なのではないかと思われる。というわけで少なくとも腹部第四節を越えるぐらいにならないと羽化間近とは言えないようである。今後も何度かヤゴ調査をしてみたいと思う。
5月4日、鶴見川ビオトープにて
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コメント

はるきょんさん、こんばんは。

お久しぶりです。小関です。

現在はほとんどこの名前で統一しています。

さて、ギンヤンマ幼虫の翅芽の発達度合いですが、

最後の翅芽3写真、上が亜終齢一歩手前・中、下が亜終齢です。

で、一番下が終齢脱皮が近いですね。

脱皮ないし羽化が近づくと後翅芽の間隔が開いて前翅芽が見えてきます。

一番下の写真が後翅芽の開きが顕著ですね。

投稿: Yacchan | 2012.05.09 21:10

お久しぶりです小関さん。待ってましたhappy01。ヤゴを飼育して羽化を観察されているので説得力があります。後翅芽の開き具合ですね。フムフム。勉強になります。

投稿: はるきょん | 2012.05.09 21:20

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